2017年5月21日日曜日

宮崎市議会、改革肩透かし? 所信“不表明”議員が正副議長に

<西日本新聞より>


水面下の調整で決まりがちな正副議長の選出過程を透明化しようと、事前に名乗りを上げた議員が全議員を前に所信表明演説をする仕組みを導入した宮崎市議会で9日、名乗りを上げず演説もしなかった議員2人がそれぞれ正副議長に選出された。
 所信表明は議会内の申し合わせとして2年前に導入されたが、名乗り出なかった議員の選出は初めて。識者からは「議会改革の芽をわずか2年でつんでしまったようなものだ」(畑山敏夫佐賀大教授)との指摘が出ている。
 この日は事前に申し出た議長候補2人と副議長候補1人が会議室で全議員に所信を表明した。ただ、その後の本会議では、名乗りを上げなかった無所属の一ノ瀬良尚氏(71)が議長選で18票を獲得。所信表明した無所属の鈴木一成氏(40)と同数となり、くじ引きで一ノ瀬氏に決まった。副議長選も名乗りを上げなかった民進党の郡司敏計氏(70)が最多得票を集めた。
 旧清武町長で2期目の一ノ瀬氏は「議長は名誉職。当選回数の多い人からなるべきだと思うが、周囲の要請があり、昨夜引き受けることにした。複雑な心境」と話した。鈴木氏は「議会改革の流れに逆行する。何日も考えてきた演説は何だったのか」と批判した。
=2017/05/10付 西日本新聞朝刊=

2017年5月20日土曜日

反問権の実態

<武蔵野市議のブログより>


武蔵野市議会は、議会基本条例の制定へむけて、市議会全員協議会を5月8日に開催した。この日の論点には、反問権をどのように規定するかがあった。

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■武蔵野市議会での動向
 
 反問権は、市長や市職員による逆質問、あるいは、反論権となるものだ。市長や市職員は、議員からの質問に対してしか答弁ができないのが現状だが、反問権が認められると、「では、その財源をどうするのか? いくら必要と考えているのか?」「質問の内容を実際に行う場合、具体的にどのようにしたらいいのか? 法的な問題はどこにあると考えているか?」など議員へ対して逆質問ができる権利だ。この制度ができることにより、議員の思い付きや調査不足の質問が少なくなり、議論がより深まる、緊張感が高まると期待されている。
 
 一方で、「どこで、誰が、何時何分に言ったのか?」など子どものケンカのような言い合いになってしまう可能性もあり、議論ではなく泥仕合、言い合いになってしまうことも懸念されている。

 武蔵野市議会では、予算決算委員会や本会議では議員の質問時間が限られているので、反問権が使われた場合に議員の質問時間に含めるのかなど技術的な課題もある。
 そのため、質問内容の趣旨が分からないので、再質問して欲しいなど質問の趣旨を確認する、いわば議事整理権ともいえる内容にすべきではないか、と素案には書き込まれていた。
 いわば、ソフトな反問権だが、全員協議会では、反論まで認めるべきではないかとの意見も出され、結果的にはどこまで認めるかの結論にならなかった。
 
 
■反問権の全国的な動向

 武蔵野市議会の素案段階では、ソフトな反問権を議会基本条例に入れていこうとしている。では、他の議会ではどうなのか。
 
 じつは、反問権には上記のような課題もあり、書き込まない例が多い。全国的な動向をみると、反問権を条文にしている議会は47.5%と半数に満たないのだ。

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  さらに、実際に反問権が使われたかを調べてみると、14%の議会でしか使われていないことが分かる。つまり、制度自体の普及は多くはなく、実際に使われることも少ないのが実態だ(※)。
 
 知りあいの首長や職員になぜ反問権を使わないのかを聞いたことがある。答えは、火に油を注ぐと議論が終わらなくなってしまう。逆恨みが怖い。規定されていなくても、「では、その財源はいくらになるか、どこから捻出するのか明らかにしてもらいたい、と思います」といったように逆質問ではなく、感想を述べるだけで対応できるので、なくても対応はできるといったものだった。反問権となると議員に答える義務が出てくるが、感想を述べられただけであれば、答えなくてもいいので議員からすれば気は楽になるのだろう。ようは、余計な波風を立てないほうが得策と考えが強いのだろう。
 
 私自身は、反問権は必要と考えているが、実態を考えると、どこまで認めるかが今後の論点となりそうだ。
 
 武蔵野市議会では、5月21日に市役所811会議室で市民との意見交換会を開催する。市民意見を聴き、さらに議論をして反問権が規定されることになる。
 
 
 ※
データと図は議会改革白書2016より。白書は、全国の自治体議会へアンケートを送り1553自治体(回収率86.9%)から回答を得ている。

 写真はイメージ


http://blog.livedoor.jp/go_wild/archives/52491637.html

2017年5月19日金曜日

早稲田定例会「大津市議会意思決定条例の意義とポイント」ご案内

<ローカル・マニフェスト推進首長連盟HPより>


大津市議会で「大津市議会意思決定条例」が制定されました。この条例は、議会の意思決定に係る機動性の確保と手続の明確化を目的として、議会の意思として差し支えないと判断した事項をあらかじめ条例で定めたものです。議会運営委員会により提出され、3月21日に可決されたばかりです。
 今回のゲストは、大津市議会局次長の清水克士さん。議会改革のキーマンであり「『常識』こそ疑ってかからなければ、議会の現場における進歩はない」と説く(※)清水さんに、条例の意義とポイントを学びます。
※詳しくは、清水さんの連載「議会局『軍師』論のススメ」(ガバナンス2017年1月号)をご参照ください
【第14回 早稲田定例会のお知らせ】
▼日 時:2017年5月23日(火)18:30~20:30
▼場 所:早稲田大学 早稲田キャンパス教室 (4月10日以降に教室名を掲載します)
▼テーマ:「大津市議会意思決定条例の意義とポイント」
▼講 師:清水克士さん(大津市議会局次長)
▼お申込:こちらの WEBフォーマット よりお申込みください
  ※ 参加者は、LM地議連会員限定です。当日入会するとどなたでも参加できます。
  ※ インターンや議会事務局職員は無料でご参加いただけます。
http://www.local-manifesto.jp/gikaigiin/workshop/docs/2017033000011/

2017年5月18日木曜日

【災害時の市議会の役割は??】~ブローデン青木公園の防災訓練に参加して~

<川口市議のブログより>

57日(日)上青木西にあるマンションブローデン青木公園の防災訓練に参加してまいりました。ブローデン自治会の自主防災組織は、たぶん、川口で一番の組織であり、準備や訓練の精度もトップレベルではないかと思います。
 
 
さて、今回は防災訓練の見学や視察ではなく、訓練に参加してまいりました。何故かというと災害時の市議会議員としての役割を演習しておきたかったからです。
 
 
 
自治体には防災計画の策定や住民の救助、復旧などの対応が法的に義務付けられていますが、議会には災害の対応に関する法令の定めはありません。
 
東日本大震災では自治体の機能がまひし、議員が行政の情報をスムーズに受け取れないケースや議員が個々に行政へ地域の被災情報や要望を伝えることで混乱をきたし役所が十分に対応できない事例もみられました。
 
こうした教訓を踏まえ、各地の議会で指針やマニュアルの策定が進んでいます。自治体から議員に対する情報の伝達・提供の一元化、議員が地域や避難所を調査することなどを定めた内容を含んでいます。
 
埼玉県越谷市議会が定めた対応要領では、必要に応じて、議長を本部長とする市議会災害対策支援本部を設けられるようになっています。議員が地域で集めた被災情報は、同本部が整理して市側に提供します。実際、20139月に同市を襲った竜巻被害では、要領に沿った行動で議員と市側の情報のやり取りで効果を発揮したということです。
 
議会が早期に機能を果たせるよう優先業務などを定めた業務継続計画(BCP)を策定することも大切です。災害発生の初動期から1カ月後までの期間に、議員が取るべき行動を定めており、議会機能の早期回復に努めることをめざしています。
 
議会は、平時ならば行政をチェックする役割が求められますが、大規模災害の場合には行政と協力して救援・復旧に全力を挙げなければなりません。
 
特に市議会議員は、行政が把握しきれない住民の多様な声を聞くことができます。それを有効に反映できるよう災害時に議会と議員が果たすべき役割は何か、考えていかなければなりません。

2017年5月17日水曜日

海住マニフェスト 2017・第3号(政策の決定編)

<松坂市議のブログより>


政策の決定編 
「いつも市民派。ずっと無党派。」の海住恒幸が、これからも市議会議員として取り組みたい政策や施策

政策の決定が見える市政を、取り戻そう!

海住恒幸は、密室・独断の市政に「ノー!」(ダメ!)と言ってきた議員です。
政策の決定のプロセス(過程)が市民に見え、
市民が決定に参加(市民が意思を表明)できる市政を、取り戻していきましょう。



【竹上市政の現状】

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市民の知らない密室で
本居宣長旧宅や記念館、松阪公民館の移転が決まり、
議会と約束していた図書館大規模改修による休館中の代替サービスも無しになりました。
市民が知ったのは、すべて決定したあとでした。
また、情報公開を請求しても、真っ黒に塗りつぶした何も見えない資料しか出てこない事例が増えています。

【政策決定の透明化】 

竹上真人市長になってから、市長の要請を受けて市の重要なテーマを話し合う審議会などの会議の多くが非公開になっている現状があります。
市長の好き勝手でものごとが決まっていく密室・恣意型の古い体質の市政に逆戻りです。平成28年度には市長のブレーン会議と呼ばれている「市政推進会議」や、本居宣長記念館と旧宅、福祉会館、松阪公民館の移転などの決定に至る会議がすべて非公開でした。
決定の前に市民に問い、市民の意思を市政に反映できる市政を取り戻さなければなりません。


●市民参加

会議や資料の公開
松阪市の条例や運用方針では、市長が外部の専門家や有識者らに検討を求める場として開催される審議会などの会議は公開が原則です。市民、議員、新聞記者らは、傍聴席で会議の内容を聴き、配付資料を見ることができます。新聞報道もされるので、会場に来ることのできない市民は経過を知ることで、賛否の世論をつくり、市長も市民の声を知ることができます。それが本来の姿です。

ところが、松阪公民館などの移転を決めた「豪商のまち松阪」中心市街地土地利用計画作成検討委員会は平成28年9月から移転決定に至るまで会議は非公開、検討委員に配られた資料も黒塗りでした。公共施設の移転というだけでどの施設を対象としているかさえ知ることができませんでした。非公開とし、市民が知ったのは決定したあとでした。公民館の利用者などは意見や希望をすら言う機会のないまま“強制退去”が決まりました。

決定に至ったプロセスを読み解く資料や議事録も非公開(黒塗り)のため、将来、いつ、だれがどのように決定したのか、責任を解明しようにも手掛かりがつかめなくなります。資料を黒く塗りつぶすということは、歴史を抹消することで、未来に、過去を検証する手掛かりが存在しなくなることを意味します。
 議会の中でそのような市長の姿勢に異議を申し立て、問題点を明らかにし、「議会通信」で市民の皆さんにてきたのは海住恒幸です。

海住恒幸は、たとえ、真相を隠しても、事実を明るみにできる真相解明と追及のできる力を持った稀少な議員としてこれからも努力を惜しみませんし、市民に問題点をお伝えし、問題解決にあたっていきます。



 http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52274250.html

2017年5月16日火曜日

武蔵野市議会 議会基本条例制定へ向けて意見交換会開催します!

 
<武蔵野市議のブログより>


武蔵野市議会議会運営委員会は、議会基本条例制定へ向けて市民の皆さまとの意見交換会を開催します。どうぞご参加ください。

 ■日時 2017年5月21日(日) 14時~16時(予定)
 ■場所 武蔵野市役所 西棟811会議室(武蔵野市緑町2-2-28)
 ■主催 武蔵野市議会議会運営委員会

  議会基本条例は、市民、市長・行政、議会の関係や議会運営の基本を定めるとともに、議会、議員のあり方、議会による情報公開、説明責任等を明文化する条例です。

 武蔵野市議会では、これまでにも様々な議論を重ね議会改革を進めてきました。その内容も書き込み、このほど、武蔵野市議会基本条例の素案としてまとめました。
 この素案に対し、市民の皆さまよりご意見をいただきたいと考え、意見交換会を開催いたします。

 より良い条例にするために、多くの皆さまのご意見をお待ちしております。どうぞご参加ください。

 事前申込みは不要です。手話通訳が必要な方は、5月15日までにお申込みください。キッズスペースあります。

 詳しくは、
武蔵野市議会のサイトをご参照ください。(チラシもこちらにあり)

http://blog.livedoor.jp/go_wild/archives/52491952.html



2017年5月15日月曜日

議会報告会の開催は来週から

<所沢市民のブログより>


5月の連休後、倶楽部の用事で忙しく過ごしていたら、いつの間にか、「ところざわ市議会だより」最新号が新聞配布され、議会報告会が来週に迫っていました。皆さんへのご連絡が遅くなったことをお詫びします。日程が合う方は、来週から始まる議会報告会にご参加されることをお勧めします。
 
3月市議会は、先議の平成28年度一般会計補正予算の審議において、総務経済委員会審査の否決に始まり、同補正予算案の修正案可決とそれに関する市長の再議の申出など、通常の市議会審議ではなかなか体験できないようなことが起こりました。今回の議会報告会に参加して、貴重な市議会体験を共有されることをお勧めいたします。特に、市議会を傍聴したことがない方は、3月市議会の総括なので、一度参加してみてはいかがでしょうか。
 
3月定例会の概要報告の日程は次のとおりです。
 
1回目 日時:517日(水)午後7時から
場所:市役所3階全員協議会室
 
2回目 日時:527日(土)午後130分から
場所:こどもと福祉の未来館
 
詳しくは、次のホームページをご覧ください。
                                      記:いしどう