2015年7月7日火曜日

選挙について(有権者とメディアと議員)

<宮崎市議のブログより>

18歳以上に選挙権が与えられたことで、宮崎日日新聞がこの10日間ほど、選挙について特集を組んでいましたね。

読まれた方も多かったと思います。

私の周りの議員の中では、ほとんど話題になっていません。

なぜでしょうか。

それはいつの時代も議員活動と選挙運動は違っているというのを知っているからです。

4年前、私が当選したあと、新人議員5人で会派を作り、みんなで意気揚々と、若さを武器にいろんなことに取り組みました。

Facebookやブログをやっていない仲間には率先して発信するように、お互いに情報を共有して、教えあいました。

先輩議員に「議会だよりをなぜ出してないんですか?」と聞いたら、「効果がないから」と答えられましたが、それでも、私たちは市民から付託を受けたのだから、議会で何をやっているか議会だよりを発行して発信すべきだとみんなで話し合いながら、毎年、発行していました。

新人議員ながらも切磋琢磨して、一般質問もすぐに行いました。

しかし、メディアはどこも取り上げてくれませんでした。

私はと言えば、議員定数削減などを訴えて議員に当選させていただいたので、改革に燃え、議会改革特別委員会に入り、議会の様子・中身を市民に伝えることが私の使命だと、議会だよりを毎年発行し、自分の議会報告会もこまめにやっていました。

さらに、議員になる前からやっている地域ボランティアも続け、各地域の課題は何かを知るために市が開催している地域懇談会も積極的に参加していました。

それでも市民の方からは、何をしているかわからないと言われ、セミナーに参加して勉強しようと顏を出したら、「なんでこんなところに議員が来るんだ」と煙たがられ、本当に政治家は嫌がられる存在なんだな~と悲しいやら・・

どうしていいか分からないやら・・(T_T)

そして、この4月の統一地方選で、ようやく先輩議員の言われたことがわかりました。

いくら活動しても有権者にはわかってもらえないんだということが・・。

市町村議員は、地元で活動してなんぼ、しかも地縁血縁での選挙だから、親戚が多いほうが当選です。

だから、選挙前に一生懸命に顔を売ればいいのです。

結局、日ごろの議員活動と、選挙の結果はつながらないのです。

ですから選挙に効果のないことは議員がやらないようになるのです。

いくら議員が発信してもメディアの力には勝てません。

メディアが日ごろ取り上げてくれるわけでもないので、有権者も議員が何をしているかわからない、有権者が知らなければ、議員も効果がないことはやらない、議員が発信しなければ、メディアも取り上げない・・・と、負のスパイラルになっているといえます。

そんなことを考えていたら、いったい何のために議員になったんだか、やる気が失せてしまいます。

議員なんて魅力のある仕事じゃないんですよね。

女性議員を増やそうと思っても、お勧めしない職業なわけです。

だからと言って、そのままでいいんでしょうか。

少しずつでも変えていかなければならないと思っています。

私たちもやる気を失せず、積極的に発信してまいりますので、ぜひ、有権者も、私たちがいったい何をしているかすこしでも目を向けていただけると幸いです。

そしてメディアも、県域版には載せられないでしょうから、

市町村の地域版を生かして、議会と一緒になって発信していただくよう、よろしくお願いします。

みんなで宮崎を良くしていきましょう(^^)
http://ameblo.jp/waki-nori1901/entry-12044872920.html

2015年7月6日月曜日

多久市議会定数を検討 無投票受け改革特別委

<佐賀新聞より>

多久市議会(定数16)は29日、議員定数を協議する「議会改革特別委員会」を設置した。今年4月の市議選で市制施行以降、初めての無投票当選となったことを受け、適正な議員定数について調査、検討する。2017年3月までに他の議会改革を含めた素案をまとめる。

 議会改革特別委は8人で構成する。委員長に中島慶子氏=西の原、当選4回=、副委員長に野北悟氏=中多久、3回=を選出した。

 中島委員長は「定数是正ありきではなく、まずは活力があり魅力のある市議会の姿を模索したい。そのためには多くの市民の意見に耳を傾けたい」と語った。議論の進行状況は定例議会ごとに報告する。

 また、学校や娯楽宿泊施設「ゆうらく」などの跡地利活用を論議する特別委と、2万人を割り込んだ人口の減少対策や定住促進策を考える「わがまち創生特別委」も設けた。いずれも委員は8人。

 各特別委員会の委員長(◎)、副委員長(○)は次の通り。(敬称略)

 わがまち創生特別委員会=◎國信好永○古賀公彦▽跡地利活用特別委員会=◎田中英行○野口義光


 

2015年7月5日日曜日

蓮田市議会、国への意見書は定例会前の会派代表者会議で全会一致のみ?

<蓮田市議のブログより>

蓮田市同様、各市も6月議会が終了してきています。

市議会として国に 意見書を出す という制度があります。

国(おかみ)から、下(地方)に降りてくるだけではなく、地方から国のやり方に対し意見が言えるしくみです。

他市においては、意見書案の提出は、議員提出議案として、自由に本会議にあげることができているようです。蓮田市議会の議員提出議案の場合はは、賛成者1名が必要ですが。

ですから他市では、毎議会2本3本・・・6本と意見書があがり、議場で採択をして多数決で可決した意見書は国に上げています。多数決の結果、否決になった意見書も当然ありますが。

6月議会で多く見られたのは、さいたま市「安全保障関連法案の審議に当たり慎重な取扱いを求める意見書」全会一致で可決。宮代町「集団的自衛権の行使を柱とする安全保障関連法案に反対の意見書」賛成多数で可決、滑川町議会では、「安保法制に反対の意見書を出してほしいとする請願」が全会一致で採択されています。越谷市議会では、同様の意見書案は、多数決で否決になったようです。

他市議員と情報交換をしていると、なんと 意見書を議会の開会前の会派代表者会議で全会一致しないと出せない・・・・・・なんて議会は、近隣では他にありません!!

(町議会さんに失礼ですが)、町議会でも、ちゃんと意見書を多数決で、出しています。

うちの議会議員は、他市のことあまり知らないのでしょうか? 議会改革も議長の口からは、何の発言も聞かれません。

私が以前の議長に他市のやり方を説明したら、「蓮田には蓮田のやり方がある」と・・・・・・一喝されました。

蓮田のやり方が、時代遅れで、他市とも遅れていること、気づいてもらえるのはいつになるか。もどかしいですが、一人会派の湯谷は、遠くから吠えることしかできない!?

遠くから吠えますが、吠えることは止めないで、続けていきます。いつか伝わってほしいから・・・・

参考

蓮田市議会申し合わせ事項 10 

意見書等は、各定例会前に行われる会派代表者会議に、原則として文案を提出し、全会一致を旨とする。

おまけの情報

蓮田市議会会議規則 第147条

議員は、会議中は、みだりにその席を離れてはならない。

この条文は、保守系会派には適用がないようで、携帯電話が着信すると皆「もしもし・・・・・」と部屋を出ていく??

これが、実態。


 

2015年7月4日土曜日

議会に不満、激励多数 市民とつなぐ発信、今後も

<西日本新聞より>

 6月22日、福岡市議会6月定例会の開会に合わせてスタートした新企画「地方議会『見える化』計画」には、最終日の30日まで多くの反響が寄せられた。

 メーン記事「議場から街へ」。教職員が敷地内禁煙の学校前で喫煙する問題を取り上げた記事はニュースサイトに転載され、非難や同情の書き込みが3千件を超えた。地方議会への不満を反映する声が目立つ一方で、奮起を促す激励も少なくなかった。「議会が身近に感じられる。議員への刺激にもなりそうだ」との声もいただいた。

 本会議や委員会を傍聴した7人の学生に「私の傍聴日記」も書いてもらった。傍聴は初めての学生がほとんど。彼らが議場で感じた素朴な疑問は、新たな気付きを与えてくれた。

 ある学生に尋ねられた。「議場で発言するのは議案に反対の議員ばかり。賛成の与党議員はなぜ発言しないのか」。議会改革のヒントになる指摘だと思った。

 市長が議会に提案する議案は、議会開会前に与党会派への「勉強会」という形で、丁寧な事前説明がされる。与党議員は疑問や異論があれば、修正を求めるのが慣習だ。議場や委員会で質問する必要はなく、与党議員の多くは沈黙を守る。

 大過なく議会をこなしたい市側に都合がよくても、傍聴した市民には政策決定の過程が「見える化」されていない。傍聴する気にならないのも当然だろう。

 開かれた議会へ一歩踏み出すには、改善点は多い。改選前の4年間、計100件を超す市民からの請願のほとんどに賛否を示さず、「たなざらし」にしていた問題がある。常任委員会の採決時に傍聴人を閉め出す慣習も残っている。

 議会にも危機感はある。学生コラムを読んだ与党のベテランは「一生懸命やってるつもりだけど、若者からはそう見られてない。しっかり受け止めなければ」と話した。「議会も改革を通じ、市民に近づく。市民も議会に近づいてほしい」と小畠久弥議長は語った。

 市議会は、議会改革を目指す検討組織を立ち上げるという。議会の「見える化」に向けた小さな改革の積み重ねが、住民との距離を近づける。取材班も橋渡しとなる情報発信を続けたい。(地方議会「見える化」計画取材班)


 

2015年7月3日金曜日

松阪市議会の議会改革度ランキング、大きく後退

<松坂市議のブログより>

早稲田大学マニフェスト研究所がこのほど発表した全国の自治体議会「改革度」ランキング(2014年)で松阪市議会は大きく後退し、88位という結果に終わった。

 松阪市議会は、2012(平成24年)11月施行の議会基本条例を作り上げたことやその内容が評価をされ、改革度の総合(情報公開・住民参加・機能強化)順位が全国で27位(2010年477位、2011年235位、2012年回答なし)につけ、基本条例づくりの成果が認められていた。

 情報公開・住民参加・機能強化の各カテゴリー別に見てみると、2013年には情報公開度で36位だったのが60位に、住民参加度で78位だったのが79位に踏みとどまったものの、機能強化度が48位から310位に大転落した。

海住イラスト機能強化は、議会基本条例を制定した際、議会内で2年以上にわたって激しい議論を繰り広げて議論の結晶を成果物としてまとめ、議会と長との二元代表制を生かした住民起点の議会像を構築するとともに、そのためのツールを盛り込んだものの、条例制定後は政策討論会や市民と議会との意見交換会など条例化したツールを活用しようとしても使用制限を受け活用を阻まれたほか、新しい機能の開発が進まなかった。そのため、2012年に採り入れたツールは旧式化・劣化が進んだとみなされたのが要因ではないか。

 議会報告会の開催や議会広報の充実には努めているものの、審議過程(議員間討議や政策討論等)での改革の進展が見られなかった

28日付・中日新聞が報道しているが、松阪市議会と同様、県内で上位を占めた四日市市議会は3位(20132位)、三重県議会7位(同1位)、伊賀市議会17位(同12位)と、全般的に後退しているものの、上位を維持しているだけに、松阪市議会は反省しなければならない。

 現在、松阪市議会に対しては議会解散を求めるリコール運動が起きている。


 

2015年7月2日木曜日

石岡市議会改革で特別委設置へ

石岡市議会議会運営委員会は6月25日、議会改革について、より専門的見地から協議、検討する市議会改革に関する特別委員会の設置について議論した。開会中の6月定例会の最終日となる7月2日、本会議で池田正文委員長が設置を提案することで合意した。
議会改革に関する協議は議運委の所管だが、より広範に専門的見地からの協議を求める声が議会内部から上がったことを受けて設置される。本会議での議決を経て委員会構成と正副委員長を決めて協議入りする予定だ。
(常陽新聞より)

2015年7月1日水曜日

議会改革芽室町(北海道)102位→首位 早大調査 運営に外部視点導入

<東京新聞より>

 全国の地方議会の「議会改革度」を調べている早稲田大マニフェスト研究所が、2014年のランキングを発表した。改革が最も進んでいたのは北海道芽室(めむろ)町議会で、町議会で初めての1位となった。 (木谷孝洋)

 上位には三重県四日市市議会や岐阜県高山市議会、三重県議会など常連組が続いたほか、岐阜県可児市議会が大きく順位を上げた。

 調査は一〇年に始まり五回目。全国の千七百八十九議会を対象にインターネットを通じて実施し、今回は84%にあたる千五百三議会から回答を得た。質問は「情報公開」「住民参加」「機能強化」の三分野にわたる七十三項目で、今回から「改革の検証を行っているか」など改革の進捗(しんちょく)状況を尋ねる質問も加えた。

 前年の百二位から大きく順位を上げた芽室町議会は、地方自治の専門家でつくる議会サポーター制度の導入や北海道大との連携など、議会運営に外部の視点を取り入れる取り組みが評価された。

 可児市議会は、前年の百四十三位から十二位に入った。高校生と議員が地域の課題を話し合う「高校生議会」の開催や、フェイスブックなどの情報通信技術(ICT)を活用した情報発信が高評価につながった。

 一方、東京都議会や二十三区議会は総じて低く、新宿区と板橋区を除いて上位三百位以内に入らなかった。都議会は議会報告会を年に一度も開いていないことなどが響いた。同研究所の青木佑一事務局次長は「都や二十三区では予算や人員に余裕がありながらも旧態依然とした議会が目立つ。有権者の関心も薄く、議会との距離がある」と分析する。

 四月の統一地方選では、なり手不足や有権者の関心の低さが浮き彫りとなった。青木氏は「改革を進め、住民に発信することが議会の魅力向上と担い手の発掘につながるはずだ」と話す。