2014年5月29日木曜日

利益誘導型から問題解決型の政治家へ

<会津若松市議のブログより>

先週17日(土)、「第3回市民と議員の条例づくり交流会議in東海(岐阜大会)」へ出席のため岐阜市に出向いた。
基調講演1では、廣瀬克哉法政大学教授が、「こんな風に使おう!自治体議会」というテーマで、いわば自治体議会を「別な視点」から解説した。
例えば、
議会は、自治体をコントロールするために市民が送り込んだ手先、で、
・ヘンなことを止める権限はもっている
・議会がウンと言わないと行政はうごけない、とか
議会という議事機関はを、市民に判断材料を提供し、判断の過程に参加するために使える、とか。

基調講演2では、 西寺雅也名古屋学院大学教授が、「発想の転換をーこの困難な時代における政治家の役割ー」というテーマで講演。
ご自身の、元多治見市長という経験からも、人口減少社会、財政の困難な時代、政治家のは、かつての「利益誘導型から問題解決型」役割が求められる、との言葉が印象的だった。

分科会は、私は、土山希美枝龍谷大学政策学部准教授の「質問力UP!デキる議会になるために」というテーマを選んだ。
以下、その概略。
※一般質問とは次の二つの機能がある。
①監査機能(監査質問)
自治体の運営について、あるいは事業の執行について、執行機関がなすべきことを 適切になしているかチェックする機能(質問)
②政策提案機能(政策提案質問)
政策(とその具体化である施策・事業)について、効果の検証や手法の評価・提案・取り上げられるべき政策課題などを提起する機能(質問)
※現状はこうした一般質問が持つ機能は、十分発揮されているとはいえない。
そこで、現状の「残念な一般質問、もったいない一般質問」とは
①公表数字を確認するだけの質問
②論点を入れすぎてしまいぼけてしまった質問
③一般質問、代表質問としては個別要求的すぎる質問
④合理的な根拠や論拠のない批判に基づく質問
⑤その自治体が関知できない国や他自治体の事柄についての質問
⑥自身の政治信条の演説に終始している質問
⑦一問一答のやりとりを続けるうちに混乱してしまった質問
⑧執行部への謝辞は時間の浪費なことも
しからば良い一般質問とは何か
前提1)単純で本質に関わる基準は、その質問をすることで、地域が良くなるかどうか
前提2)監査質問か政策提案質問か確認
前提3)必要な情報収集して質問の組み立てをする
・何のために、何を目的として、その一般質問を行うのか明確に。
・目的に沿って論点を絞り、優先順位を付け、「ここには到達しよう」という目標を固め、それに応じて情報収集し、質問の流れを組み立てることを意識する。

一般質問について、改めて、その意味、組み立て方、獲得目標を整理して考えることができた。
概ね、私も心掛けてこようとしたことで、ストンと腑に落ちた。
議会運営委員会にも提起しようと思う。

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