2016年7月7日木曜日

参議院議員選挙に行こう!【選挙の裏側ちょこっと見せます⑧】

<川崎市議のブログより>
      
201607参議院議員選挙08


現在参議院議員選挙の真っ最中です。レッツ選挙!
さて、皆さんの中には、駅などで配られている候補者のビラを手にした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ビラが手元にある方は良く見てください、ビラのどこかに必ず小さいシールが貼ってあるはずです。 選挙管理委員会とか証紙とか書いてありますよね。
選挙期間中は、この選挙管理委員会の「証紙」を貼ったビラしか配ることが出来ません
というのも、公職選挙法で選挙期間中に配ることができるビラの上限枚数が決められているからです。
その上限を守らせるために選挙管理員会は、各候補者に規定枚数分だけの証紙を渡し、証紙を貼っているビラしか配っちゃダメという形にしているという訳です。
さてさて、参議院議員選挙で配ることのできるビラの上限ですが、選挙区により異なります※が、神奈川の場合は30万枚です。
つまり証紙を30万枚貼らないといけないのです。
これがもう大変な作業でして、ボランティアさんが連日数人がかりで作業してやっと貼り終えることができるかどうかという代物です。
しかも証紙は選挙の立候補届け出後に配られますので、前から時間をかけてゆっくり準備しておくなんてこともできません。
大きな組織は、証紙貼り部隊を編成し数十人単位で証紙を貼りまくりますが、そうでない候補者は本当に苦労しています。
少ないボランティアを証紙貼りにばかり駆り出すわけにはいきませんから、業者に証紙貼りを代行依頼する人すら居るくらいです。

配布できるビラの枚数の制限は、「お金持ちが有利にならないように」という目的から規定されたのでしょうが、むしろビラの印刷が簡単にできるようになった今では、証紙貼りの方が大変なため、お金持ちや組織を持っている人に有利に働いてしまっています
ビラをまく枚数の上限撤廃して、証紙貼り制度を止めた方が選挙のハードル下がると思います。
ああ、無常。

川崎市議会議員
小田理恵子

 
※ビラの枚数ですが、参議院議員選挙(選挙区)の場合は、10万枚+(衆議院議員の選挙区の数×1.5万枚)です。神奈川の場合は10万+18選挙区×1.5で37万枚ですが、さらに上限が30万枚と決まっているため30万枚です。ちなみに地方議会議員選挙ではビラは撒いてはいけないことになっています。政策を訴える数少ない手段にも関わらず、公職選挙法で制限されていて困っています。
http://gikai.me/page_1726

2016年7月6日水曜日

参議院議員選挙に行こう!【選挙の裏側ちょこっと見せます⑦】

<川崎市議のブログより>
      
201607参議院議員選挙index


投票日前日まで、ほぼ日更新で選挙ネタ描いてます。
7月10日の参議院議員選挙、誰に投票するか皆さんもう決めましたか?
レッツ選挙!

201607参議院議員選挙07


6月22日から参議院議員選挙が始まりました。
各候補や政党所属の議員のSNSなどを見ていると、選挙のない議員が連日入れ代わり立ち代わり応援に入っています
「今日は〇〇さんが来てくれました」「今日は10時から駅で党首の△△さんが応援演説を行います」などなど。一人の候補者に毎日数人、多い日は十人以上が応援演説や駅でのビラ配りに参加しています。
特に、有名議員は引っ張りだこのようで「今日は何と、あの〇〇さんが応援に来てくれます!」と盛大に宣伝しています。選挙カーで街なかを「何時から〇〇さんが駅にきます!」と回ったり。駅でも「今日は〇〇さんが来ます」と数時間前から呼び込みを行ったり。
そうやって聴衆を集めて、少しでも候補者の事を知って貰おうという目的なのでしょう。

そういう訳で、有名議員や政党党首や幹事長などの役職者は、連日全国を飛び回っています
この人達、たぶん選挙期間中は応援で忙しくて、選挙以外のことやっている余裕ないよね」と思っています。
自分の選挙でなくてもこの忙しさです。
ちなみに地方議員選挙でも国会議員は全国の応援に駆け回ります。
結局選挙って、組織の総力戦なんですよね。
しかし良い候補者を選ぶ、という選挙の目的からすると、組織力をもって有名議員をわんさか投入して応援に入られる選挙のやり方では、「その候補者が良いのかどうかの判断がつかない」のでどうなのかな?と思います。

川崎市議会議員
小田理恵子

http://gikai.me/page_1720

2016年7月5日火曜日

参議院議員選挙に行こう!【選挙の裏側ちょこっと見せます⑥】

<川崎市議のブログより>
      
201607参議院議員選挙index


街なかに各候補者の選挙ポスターが貼りだされると「選挙だなぁ~」と感じます。
選挙ポスターも良く見てみると、なんとなく候補者の個性が見えてきて興味深いです。
ところで、この選挙ポスターには、「顔写真についての決まりがない」って知っていました?

201607参議院議員選挙06


選挙については、公職選挙法という法律にやって良いこと悪いことが定められています。
これに違反すると公職選挙法違反となり逮捕されたり当選無効となったりしますので選挙に出る人はこの法律を熟知する必要があります。
(しかし公職選挙法、日本語が難解で条件分岐が多いので、読んでも何が良くて何が駄目なのかがさっぱりわかりません。そのため、選挙の解説本や選挙に詳しい人のアドバイス、選挙管理委員会への問い合わせなどを参考に「ここまでなら違反じゃない」を確認しながら選挙を行うのが一般的です。何のこっちゃ。)

さて、この公職選挙法を読んでみると「選挙ポスターの顔写真については何も書いてない」のです。
要は選挙ポスターに顔写真は載せても載せなくても良くて現状は候補者が勝手に好きな写真を載せているだけ、という事なんですね~。
日本の選挙の場合、殆どの人が選挙ポスターに本人写真を掲載します。この中で写真を載せないと【なんか変わった人が立候補してる】という印象・・・泡沫感が出てしまうため、顔写真を載せない選挙ポスターで好印象を抱かせるのは相当戦略を練りこまないと難しいでしょう。
そのためほとんどの候補者が顔写真を掲載するのです。
しかし、決まりが無いので「昔の写真」や「修整した写真」も多く見られる訳です。

中には加工しすぎてCGみたいになっている写真もあって、それはそれで趣があります。
・・・とか言ってますが、実は私も、自分の選挙ポスターの写真修正しましたです。
いや、だって・・・写真に写っている自分が、本当の自分と違っていたので・・・
ちなみに、本当の自分は、いまだに鏡の中にも出てきてくれたことがありません(笑)

川崎市議会議員
小田理恵子

http://gikai.me/page_1713

2016年7月4日月曜日

参議院議員選挙に行こう!【選挙の裏側ちょこっと見せます⑤】

<川崎市議のブログより>
      
201607参議院議員選挙index2


今回は不在者投票についてです。
「住んでいるところと住民票がある場所が違う」という方。
不在者投票を行えば、今の住所地で投票が出来るんです。

201607参議院議員選挙005


この春に地元を出てひとり暮らしを始めた学生さんの中には「住民票を移して3か月経ってない」という方も居るのではないでしょうか。中には「まだ住民票移してない!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、投票は住民票を移してから3か月経っていないとダメなんです。
さて、その場合どうやって投票するのか?ですが、2つの選択肢があります。
①地元に戻って投票する
地元に戻れない場合は不在者投票を行う
のいずれかです。
②の不在者投票の段取りは以下の通り

まず、地元(前の住所)の選挙管理委員会に「不在者投票を行いたい」と、電話で問い合わせしましょう。(【地元の市町村名】+【選挙管理委員会】 で検索して電話番号を探してください。
そうすると選挙管理委員会の担当の人が以降の段取りを丁寧に教えてくれるはずです。以上!・・という訳にも行きませんのでその後の流れを簡単に説明しますと
地元の選挙管理委員会から今の住所に郵送で書類が届きますので、その書類を今の住所の選挙管理委員会に持っていくだけです。

長崎市の「<18歳選挙権>今年引っ越しされる方へ」というページがわかりやすいのでリンク貼っておきますね。http://www.city.nagasaki.lg.jp/syokai/780000/785000/p028154.html
簡単でしょう?是非選挙権を行使してください。
ただし一つ注意事項があります。書類は郵送で送られますので、投票日の4日前(7月6日水曜日)までに請求を行ってください。今すぐ請求すれば確実に間に合いますよ!

18歳、19歳のアナタ、選挙に行って自分の意志を国に示そうではありませんか。
レッツ投票!

川崎市議会議員
小田理恵子

追伸:本来住民票は転居後14日以内に移動しなければなりませんが、だからといってそのために選挙の投票権を行使できないのでは良い社会とはいえませんよね。
18歳の投票率を上げるため、そこには目をつぶって「住民票移してない人は不在者投票してね」と啓発している自治体もあるくらいです。

http://gikai.me/page_1705

2016年7月3日日曜日

参議院議員選挙に行こう!【選挙の裏側ちょこっと見せます④】

<川崎市議のブログより>
      
201607参議院議員選挙index2


選挙8日目です。みなさん7月10日は参議院議員選挙の投票に行きましょう!
・・え?その日は都合が悪いから行けない?
大丈夫です!今日からでも投票ができるのです。

201607参議院議員選挙04


そうです、期日前投票に行けば良いのです。
「旅行に行くのだけれど、そんな個人的理由で期日前投票行ってもいいの?」もちろんです!いいんです!私用だからといって何か言われるわけでもなく、下記の用紙の事由のところにチェックを入れて出すだけです。(これは私のところに送られてきた投票入場整理券(裏面))
不在者投票


また、この整理券を持っていなくても手ぶらで不在者投票を行うことも可能です。ちょっとした用事のついでに「あ、そうだ、今から不在者投票しよう」ということもできちゃう訳です。便利ですね。
名簿の照会にちょっとだけ時間がかかりますので、持っていけるのであれば整理券を持って行った方が早いです。違いはそれくらいですね。
投票場所は各自治体によって異なりますので、ネットなどで確認してくださいね。
(→○○市(ご自分の自治体の名前) + 期日前投票所 で検索すると出てきます)

最近は、駅やショッピングセンター、大学などで期日前投票ができるところもありますよ!
さあ、レッツ期日前投票

川崎市議会議員
小田理恵子

追伸:オダリエが持っているのは川崎市選挙管理委員会の選挙啓発キャラクター「イックン」です。
イックン「みんな~、期日前投票にいかなイカ!」
http://www.city.kawasaki.jp/910/page/0000019110.html
選挙啓発目的で書いておりますので、この漫画はリンク・転載自由です。
http://gikai.me/page_1693

2016年7月2日土曜日

参議院議員選挙に行こう!【選挙の裏側ちょこっと見せます③】

<川崎市議のブログより>
   
201607参議院議員選挙index


参議院議員選挙7日目です。
投票日の7月10日まで2週間近くもあるじゃないかと思っているかもしれませんが、2週間なんて気づけばあっという間に過ぎてしまうものです。
私たち国民の意志を託す国会議員、誰が良いのかじっくり考えて決めたいですよね!

201607参議院議員選挙003



1話で参議院議員の選挙区における候補者は選挙ポスターを1万枚以上も貼る必要があると描きました。
びっくりですよね。それを大きな政党は半日で貼り終えます。スゴイ!!
しかもそれで満足しないのが大きな組織。
選挙における候補者(組織?)の力をはかるバロメータなのか良くわかりませんが、「早く貼り終える」ことにこだわっている候補者(政党)もいるとか。
そういうところは、届け出時にポスター掲示場所が決まるとすぐに、県内各地にスタンバイしているポスター部隊に番号を伝達し、それを受けて即座にポスターを貼り始めます。
掲示版の前でスタンバイしていることもあるそうです。
すざまじい組織力です。
結局、参議院議員選挙は組織戦なんですよね。
選挙区が広すぎるが故に、衆議院議員選挙よりも組織力必要です。
そうでないとまともに選挙を戦えないのです。
選挙ポスターについては、早くデジタルサイネージが安価になって、届け出時にポスターのデータを渡したら選挙管理委員会が一斉送信してくれるようにならないものかと思っています。

もしくは媒体を変えるなど、掲示の方法を抜本的に見直すのも一つの考え方ですね。
川崎市議会議員
小田理恵子

選挙に少しでも関心を持ってもらえますように。さあ、選挙に行こう!
http://gikai.me/page_1686

2016年7月1日金曜日

参議院議員選挙に行こう!【選挙の裏側ちょこっと見せます②】

<川崎市議のブログより>
      
201607参議院議員選挙index



参議院議員選挙6日目です。
街なかでは選挙カーを、駅では候補者が演説を行っている姿を頻繁に目にするようになりました。
今日は総理がウチの近所の駅に来るようです。
なんだか前回の参議院議員選挙よりも応援に来る大物議員が多いような気が・・。

201607参議院議員選挙02


今回は選挙ポスターを貼る位置ってどう決めているのか?です。
基本「届け出順」に1番から順番に割り当てられます。
でも殆どの候補者は受付前に並びますので、その中でくじ引きをしてポスターの位置を決めています
だから最初の届け出が終わった後、遅れてゆっくり届け出を行えば、くじ引きせずにその次の順番が割り当てられます。
このくじ引きですが、最初に「くじ引きの順番を決めるくじ引き」を行って、そこで決まった順番にくじ引きをするんです。

公平にという意味合いなのでしょうが、工学部出身の旦那(理系)は「2回引いても確率は変わらん!」とブツブツ言ってました。
まあ・・最初に良い場所の番号が全部出てしまったら、後でくじを引く人間はやりきれない気持ちになりますもの、わかります。

そうなんです。ポスターの貼る位置、目立つ場所と目立たない場所があるのです。
掲示板の作りや掲示場所にもよりますが、だいたい下段の真ん中あたりは目立たなくて、上段の端は目立つことが多いです。
あとは「1番」を引くと喜ぶ人が多いのは縁起が良いからでしょうか。
しかし、その掲示場所へのこだわりも人数が少ない場合のこと。
国政選挙などはまだ良いですが、地方議会議員選挙などではひとつの選挙区での立候補者が60人とかもありますから「もうどこに貼ってもほとんど一緒」みたいですよ。
東京都23区の掲示板もすごいことになるので、ある立候補者は「選挙ポスターの効果は一切無いものと考えて選挙活動をしている」と言ってました。
選挙によって事情はそれぞれです。

川崎市議会議員
小田理恵子

追伸:この話をアップしたところ、杉並区では「全ての掲示版の番号の場所が変わる」という情報をいただきました。
一人の候補者でも掲示板によって貼る位置がランダムに変わるのでポスター掲示場所の公平性を持たせるようにしているということですね。なんて合理的。
何人が届け出をするのかは掲示板作成時にはわからないので、全員貼っても貼っていない場所がある=余った番号の部分が歯抜けになっちゃう点だけ目をつむればすごく良い仕組みですね。
ウチでも採用して欲しい!

http://gikai.me/page_1668