2015年12月28日月曜日

女性議員の割合18.3%

<朝日新聞より>


◇県内議会252人 4年前比0.8ポイント減

 女性議員は平均で5人に1人にとどまり、「女性ゼロ」の議会も――。県内の地方議会における女性議員の割合が、総定数の18・3%(6月1日時点)だったことが、公益財団法人「市川房枝記念会女性と政治センター」(東京都)の調査で分かった。全国で4番目に多かったログイン前の続きものの、4年前の前回調査から0・8ポイント減少。地方政治で「女性の活躍」を進める素地はなかなか整わない。

 調査は、同センターが4年ごとの統一選後に全国一斉に行い、今回で12回目。

 県議会と市町村の計64議会(総定数1379)の地方議員のうち、女性議員は252人。議会別にみると、県議会(定数93)では、10人で10・8%、市議会(総定数977)は190人で19・4%、町村議会(同309)は52人で、16・8%だった。平均年齢は56・0歳。

 女性議員がいないのは、羽生市と東秩父村の2議会のみ。市議会では本庄市が36・4%(8人)で最も高く、町議会では三芳町が33・3%(5人)だった。

 当選回数でみると、2回が77人でもっとも多い。1回(62人)、4回(33人)と続く。当選回数が10回という女性議員も1人いた。

 4年前の前回調査時は273人の女性がいたが、今回は252人に。県議会が4人から10人に増えた一方、市議会が214人から190人に大きく減った。

 一方、全国の女性地方議員は4078人で、総定数の12・1%。東京都(25・5%)が最も高く、神奈川県(19・7%)、大阪府(18・5%)と都市部が続いた。最も低かったのは青森県(6・1%)だった。

 今年は女性が参政権を獲得して70年。女性議員は徐々に増えているものの、同センターは「政治分野への日本女性の進出の遅れは、国際的な指標からも明らか」としている。

◇「男性の倍 頑張らないと」/最多10回当選 佐藤永子・松伏町議

 女性議員がなかなか増えない。県内の女性議員で最多の10回当選を重ね、40年近く町政に携わる松伏町議の佐藤永子さん(71)の目にはどう映るのだろうか。

 オイル・ショックの混乱がまだ冷めない1976年、佐藤さんは家を買った松伏町の町議選に32歳で立候補した。当時、小学1年の長男を筆頭に子どもが4人。女性の権利拡大に取り組んだ市川房枝氏や土井たか子氏といった「スター政治家」が国会で活躍していたが、「自分は主婦の代表になろう」と決意した。

 性別を理由とする差別を禁じた男女雇用機会均等法はまだなく、産休や育休の制度も整っていない時代。民間企業に就職し、24歳で結婚した後も仕事を続け、出産後も勤務先に残った初めての女性が佐藤さんだったという。労働組合にも従事し、婦人部長も務めた。

 現在は議会で自民系会派に所属。「女のくせに」「うるさい女だ」と男性議員から議場でののしられたこともあるが、「あなたがまともにやらないと、次に続く人が出てこない」との励ましを原動力に、子どもの遊び場づくりや保育所設置などに取り組んできた。

 「男性の2倍3倍がんばらないとやっていけない世界。仕事や育児と両立しづらいのは事実。でも挑戦してほしい」。まず自治体が審議会委員などに女性を登用し、活躍の場を増やしていくことを提案する。

 安倍政権は「女性が輝く社会」をうたうが、中身を伴っているか疑問を持っている。「子どもや高齢者に手厚い政策を実施してこそ、女性は安心して働ける。それが女性の活躍につながるのではないですか」

http://digital.asahi.com/articles/CMTW1512221100002.html?rm=150

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