2016年2月12日金曜日

地方議員の資質向上策について


<元市議のブログより>

1、市民が求めている地方議員の資質

 市民が地方議員の資質として求めているものは、地方議員として責務を実行しているかである。その資質は議員として議会で監視活動(議案にたする質疑、討論、一般質問)できる。更に政策提案できる能力を求めている。そして、最低の倫理観、通常の常識のもつていること。

しかし、市民は、議員としての倫理観、常識を悦脱することは、資質がないとみなしている。それが地方議員の不祥事、また問題発言をするものは、

 ①不適切な発言(低レベル発言・行動)

 ・セクハラ、問題発言(人身攻撃)

 ②不正行為(犯罪{詐欺、窃盗等)、(政務活動費の不適切な使用)

 ③議員としての責務(質疑・提案・監視、政策提案)の執行度合い

例え、特に、①不適切な発言、②不正行為をした場合は、地方議員の資質として情熱、責任、判断力、コミュ二ケ―ション能力があっても、地方議員として資格が問われるものである。

・低資質のある議員が発生する背景

 ①選挙制度 資質にある候補者を選別することができにくい

 資質がなくとも親族の多い、組織のある候補者当選

 ②地方議会の実態 資質にあるない関係なく議員として居られる(発言もしなく)

2、地方議員の資質向上策

 ①自己啓発  行政・議会動の情報誌の購読

 ②自己研修  政策等勉強会参加

 ③政治倫理条例制定と徹底

 ④議員研修条例の制定と実行

 ⑤議会基本条例の実施細則を制定

  ・議員研修には、議員研修実施要綱、または議員研修条例を制定する(守谷市議会など)

   ※別に議員研修条例の動向 HPにあります。

  ・議員間討議には、自由討議規定を制定する(村上市議会など)

 ⑥政務活動費の使用項目を「調査研究に」に限定する

 特に名古屋高裁判決(27,12,24)は、政務調査費は、調査研究に資する必要な経費に限定される)ものであるとしていることから、研究研修費、調査旅費、資料購入費などの調査研究に資するもの政務活動費に交付に関する条例を改正すべきである。

3、地方議会に関する研究会の提言等の議員の質向上について

 ①議員研修等の充実等、研修機会の拡充など議員の資質向上に努めること(提言・議会改革をより一層推進するために)

(「地方分権時代における議事機関としての役割を果たす議会のあり方についての(報告・提言)

 ②議員に対する支援機能の充実として「議員がその職責を充分に果たすことができるよう、研修等の充実や、議会事務局職員の資質向上、議会図書室の機能向上、議員の調査研究等に対する支援機能の充実が必要ではないか

「参考資料4 今後検討すべき論点について(ガバナンス関係)

(第31次地方制度調査会大20回専門小委員会における主な議論につて)

 ③ 議員の専門性 研修の充実(地方議会に関する研究会報告)27,3

4、書籍等での議員の資質アップ(監視及び政策能力)参考資料

 ①「自治体議会学のススメ」 江藤俊昭 ぎょうせい

新し議会を担う議員の資質・能力を考える①~⑧

  ①情熱、判断力、責任感+コミュニケーション能力

  ②住民の声を聴くと共に世論を形成する議員

  ③議員が尊重する民意とは

  ④未来形成的な判断力に必要性 市民性と専門性をあわせ持った議員

  ⑤総体的・相対的判断力とは

  ⑥議員の資質・能力を向上させる議員力検定の射程

  ⑦成果による議員報酬の地域民主主義上の問題

 ②地方議会改革 江藤俊昭 学陽書房23,3,25

 議員の持つ能力とは、市民性ともった専門的能力が必要

 ・「この議会の役割は、個別的地域的要望を踏まえた全体的長期的視点での政策提言、討議と決定、執行の監視である。」

 ・新しい議会では、議員自体も変わらねばならない。議員は、住民の提言を政策化する調整と提案の能力、地域デザイン構想者としての提案と討議の能力、監視の能力をそれぞれ有して活動することが期待される」

 ・議員は、住民の提言を政策化する調整と提案の能力、地域デザイン構想者としての提案と討議の能力、監視の能力をそれぞれ有して活動する。

これらの一連の過程には、市民的感覚という市民性とともに専門的能力を持つ専門性が必要となる。

 議員は、住民と協働する市民的感覚と執行機関と対等にわたりあえる専門的能力を必要とする。」

地方議員の資質

・「議員にとっての必要な資質は、意欲、責任、判断力である。

[議会改革の到達点と政策リサイクル](ガバナンス 24,8)

・「議会の存在意義は、公開と討議の実践である」。「住民との意見交換会や議会報告会、参考人招致、公聴会などの意見を参考とした議員間での自由討議(知識と能力)が必要である」。執行機関との善政競争

 

 ③ 開かれた地方議会論」 宮沢昭夫 花伝社 19961215

 第3章 議員の資質アップ(監視及び政策能力)

 Ⅰ 地方議員の実態

 1)地方議員になった動機

 2)議員の役割認識と活動

 3)議員の資質の実態

 Ⅱ 議員の資質向上策

 1)議員の研修(自己啓発を含む)実態

 2)おそまつな議員研修

 3)立派な研修制度が議長交代で交替

 4)議会図書室(または図書)は議員に自己啓発のためになっていない

 5)議員の必読図書と議会図書室最低限備付図書

 6)議会事務局の調査、情報部門の充実

 Ⅲ 議員研修の新しい動き

 1)民間地方自治研究団体への議員の参加

 2)行政改革運動への議員の参加

 3)全国縦断「地方議会シンポジウム」(読売新聞社主催)への参加

 4)市川房枝記念会の新人議員研修講座(女性議員を対象)

 5)議員の研修交流会団化

 6)議員の研修交流による議会改革の動き

 7)地方政党をめざしての地方議員

 Ⅳ 議員研修条例の必要性

 1)議員に研修を義務付ける

 2)「矢板市議会議員の研修に関する条例案」提出

 3)議員研修カリキュラム試案

※{市民のための「開かれた地方議会論」市民と議員の議会改革マニュアル}宮沢昭夫

 

5、資質向上策の諸意見

①地方議員に求められる資質とは  ガバナンス26,3

広瀬克哉・北川正恭。江藤俊昭

・地方議員をめぐる時代認識

  全国で4分1の議会が議会基本条例を制定している。議員提案による条例制定が活発化している。議会が民意を反映する機能を果たしているか 北川

・議会改革の質的充実には有能な議員が不可欠である。北川

・「議会の見える化」を図る  広瀬

・議会改革のステージ 開かれた議会、議会への住民参加、議員間討論、首長への反問権の付与(フォーラムとしての議会)

 

栃木県矢板市(元議員) 宮沢昭夫

http://blogs.yahoo.co.jp/miyazawaakio1630/69146405.html

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