2015年5月7日木曜日

5月2日付、読売新聞、『気流』を読んで

<所沢市民のブログより>

埼玉県北本市の 町谷 光子さんが「統一選の低投票率 残念」と題して読売新聞に投書されていた。同じ様な思いの人がいると思って読んでみた。その町谷さんの投書を一部抜粋する。

『私が住む市でも市長選、市議選が行われました。ただ全国的に投票率が低く、がっかりしました。納めた税金の使い道について考えるせっかくの機会なのに、関心が薄い有権者が多いようです。市議選の選挙公報で、ある候補の掲載文に「市政に無関心でいることは出来ても無関係でいることは出来ません」とありました。』

 北本市について調べて見た。人口56,320人、今回の市議選の投票率 男性 53.38%、女性 56.67%。所沢市の投票率 39.76%と比べると、私から見て夢の様な投票率。北本市も所沢市と同様に「埼玉都民」が多いまちと思うがこの差はなんだろう。

市議選の立候補者が、選挙公報で市民に「市政に無関心でいることは出来ても無関係でいることは出来ません。」この様な言葉で市民に呼びかけたとある。まったくそのとおりだ。

所沢の市議選の前には住民投票が行われた。その後の市議選の結果が39.76%では余りに寂しい。 高垣 記


 

 

2015年5月6日水曜日

今回いただいた935票を出発点に、「土日夜間議会改革」を実現します

<土日夜間議会さんのブログより>

26日投票の千代田区議会選挙で、私たち「土日夜間議会改革」は、残念ながら、議席を獲得できませんでした。

結果を出せなかったことは、本当に悔やまれます。
ご賛同・ご支援いただいていた皆様には、本当に申し訳ありませんでした。

今回の選挙で、私たちは、候補者も選挙スタッフも、「本業優先」「仕事をしながら選挙もやる」という方針を貫きました。
そうでなければ、「ふつうの人が議員になれるように」という私たちの目的を、自己否
定することになると考えたからです。

また、候補予定者2名を内定したのが2週間ちょっと前、3名が出そろったのは告示直前と、準備も不十分な状態でした。
選挙をよくご存じの方からは、「そんなことで票が入るわけがない」「供託金がもったいない」とのご指摘もいただいていました。

しかし、結果としては、3候補合計すれば935票という票数をいただくことができました。
これは、有効投票数の4.5%、政党・団体としては、民主党(760票)、維新の党(606票)を上回る票数でした。

私たちに一票を投じていただいた935人の皆様には、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

一方で、せっかくいただいた票を死票にしてしまいました。このことは、本当に申し訳なく、お詫び申し上げます。

「候補者の数を絞っておけば当選できたのに・・」とのご指摘も頂戴しております。
しかし、私たちは、「議員になる」ことが目的ではなく、「議会を変える」ことが目的でした。
そのためには、少なくとも3名の議員(議案提出できる人数)が必要と考えていました
選挙戦術のために候補者数を絞るという選択肢は、私たちにはありませんでした。

「仕事をしながら選挙」という制約の下ではありましたが、この一週間、駅前、街中、集会場などで、有権者の皆様とお話しする機会をできる限り作ってまいりました。
そうした中で、「土日夜間議会改革」について、きちんとお話しすれば、多くの方々にご賛同いただけることを、日々実感しました。これは、私たちにとって、大きな自信になりました。

しかし、私たちと全く接点のないまま、投票日を迎えられた方も少なくなかったかと思います。これは、私たちの力不足でした。
同時に、選挙期間がわずか一週間であることをはじめ、現行の公職選挙法の制度が、新たなチャレンジャーにとって大きなハードルであることも、強く実感しました。
もちろん、それであきらめるつもりは毛頭ありません。

「土日夜間議会改革」は、実現するまで、チャレンジし続けます。

今回いただいた貴重な935票を出発点として、せっかく膨らみかけた機運をしぼませることのないよう、早急に次のステップを踏み出すつもりです。
4年後の千代田区議会選挙をただ待っているつもりはありません。
詳細は、また追って、このサイト上で発表していきます。

今回、私たちの取組に関心をもっていただき、ご賛同・ご支援をいただいた皆様には、ぜひ引き続き、さらなる応援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

(4月27日、土日夜間議会改革事務局より)
http://www.donichiyakan.jp/

2015年5月5日火曜日

全員協議会

<船橋市議のブログより>

 全員協議会が行なわれました。選挙後初の「初顔合わせ」です。

まあ、4割近くが新人という議会の構成。さてさてどんな議会運営になるのでしょうか?

 議長になる前から議事進行係を務めさせていただき、議長になってからは度々、議事の進行についてはいろいろと申し上げてまいりました。

 やはり議長というのは、議会運営委員長や議会運営副委員長など議会運営の役職を担い大過なくこなしてきた方や、議会運営を理論的に語れるくらいの知識のある方が、議長の職に就くべきだと感じた議長の2年間でした。

 私は幸いにして、自宅に議会運営の師匠がいて、初当選時から、議会運営こそが大切で、常に勉強をするべきであることを言われ、また初当選時の会派の先輩からもきつく言われて育ちました。

 おかげで、議長職も難なく、大きなトラブルも起こさずその職務を終えさせていただいたところです。

 会議のプロフェッショナル集団である議会は、プロならではの運営が望まれます。新人の方々がどこまで「会議」を効率的に行ってきたか知りませんが、配布された先例申合せ集を熟読していただきたいものです。

 私は、議長の年功序列たらい回しは絶対にやめるべきだと思っています。もっと言えば、各常任委員長も同じです。会議運営の理屈を述べられる方がその職務を担うべきだと思うのです。

 中には、議会事務局が用意した「次第書」という台本のようなものを読み上げるのが議長であり委員長であると勘違いしている大バカ議員が過去にはおりました。今期の議員にはそういう議員がいないことを望みます。

 それでも更に年功序列の流れの中に入れない議員がおりました。

 私はあまりにも有権者を愚弄している行為だと思います。だから選挙に当選さえすれば良いと思っている議員が増えているのです。困ったものです。絶対にそのようなことは行わずに、実力のあるものだけを「長」の役職につけるべきだと思います。

 そういう意味では、公明党と日本共産党はきちんと船橋市議会の中でも然るべき教育と人選をしていると思います。

 どうか市民の皆さま、委員会の中継などぜひご覧いただきたいと思います。

 また議会運営委員会の中継録画もご覧いただければと思います。

 議会運営とはどういうことががよく理解いただけると思います。


 

 

2015年5月4日月曜日

ネット選挙への期待と現実の差

<三鷹市議のブログより>

2015三鷹市議会議員選挙が終了しました。1691人の方に名前を書いて頂き、28人中26位で当選という結果でした。

統一地方選挙組にとっては、ネット選挙解禁を体験する最初の機会となります。私はこの機会を今後の為の実験の場とするべきだと当初から考えていました。ブログに過日書きましたように、自身の当落にはあまり関心がない状況でしたので、当選できていたことにまずびっくりし、その割には下の方スレスレで、いろいろ考える材料が出てきたなと実感しました。

政党組、無所属組を問わず、全国的に政治家のなり手が減少しています。今回の統一選では無投票という実態が相次いだところもあります。民主主義はよく「治者と被治者の自同性」という言葉で説明されますが、なり手がいないなら話にならないわけです。多くの方に今後政治参加して頂けるよう、ネット選挙は本当に意味があるのか?を今後実験したということになります。

さて、まずはデータを公開しましょう。

・大半が「お気に入りまたはブックマーク」からのアクセスだった。

・グーグル検索の推移は、4/19(日)から4/26(日)の8日間で、526378393862116320と推移。4/26は開票作業が始まった後に急増しており、その意味で4/25116件が最高と考えられる。

4/25(土)を時間帯別に見ると、19時以降のアクセスが急増している。一方、前日の金曜日はさほど伸びていない。

・半田伸明という言葉で検索されたのは、たったの25件しかない。検索ワードで多かった順に、「三鷹市 選挙」→「三鷹市議会議員選挙」→「半田伸明」→「三鷹市 選挙 候補者」→「三鷹市長選挙」の順。「三鷹市 選挙」でも76件しかない。

まぁ、ものの見事なスベリッぷりですね(笑)。アクセス件数が2453件を記録した時もありましたが、大半がお気に入りまたはブックマークということを考えると、普段から見てくださっている方が見ていたというだけの話であり、掘り起こしとは到底思えない状況ですね。

これらの現象から、いくつか仮説が立てられます。

【仮説1】ネット選挙は全く意味がない。

【仮説2】そもそもネット選挙にすらなっていない。

皆さんはどちらだと思いますか?

私は後者かな?と考えているところです。

つまり、ネット選挙という実験をしたものの、実は相手にすらされず、そもそも選挙の土台にすら立てていなかったということですね。

もっとも、このことからネット選挙活動は意味がないという結論を出すのは、時期尚早と考えます。なぜなら、一定のアクセスがあり(例えば有権者数の3割とか)、それでも勝てないという場合意味がないという立論はあり得るでしょうが、そもそも入り口に立つことすらできなかったのですから、意味があるかないか以前の問題と思えるからです。

では、なぜ三鷹市の有権者はネットをあまり見なかったのか?という素朴な疑問が出てきます。もし可能ならば、他の立候補者の話も聞ければなぁと思いますね。え?それ半田のところだけだろ?俺んとこけっこうあったぞ、というのなら、また別の話になりますので。

現時点では、そうではなくそもそも投票意思決定の際にネットを参考にしないという仮説を立てて、それに対して考えを進めてみることにしましょう。

人々は、駅頭やチラシやマスコミで、認知段階に入ります。その後「投票意思確定」に入ります。

マスコミでワーワー騒がれているのなら話は別ですが、今回の三鷹市議会議員選挙はそんなことはありませんでした。こういう時は、選挙公報が最終段階なのではないか?と推測し始めています。私の頭の中では、「認知→公報→各候補者のブログ」と考えていましたが、そうではなく選挙公報どまりであるということです。

こう考えると、選挙公報はわかりやすくダイレクトに主張を伝える言葉のみで構わないとなりますね。思えば、私は選挙公報にごちゃごちゃ盛り込みすぎました(笑)。

そして、認知です。

チラシは、興味ある人は見るでしょうが、そうでない人はゴミ箱行きでしょう。

一方、駅頭活動や選挙カーの音声は、嫌でも目や耳に飛び込んできます。しかも繰り返し繰り返しという状況です。

ひょっとしたら、認知の度合いに差があるのかもしれませんね。繰り返しの効果はやはり大きいのでしょう。

私は議会活動のレポートは、よく配りましたが、それも考えてみれば限界がありますもんね。ましてや選挙期間中は紙ベースは禁止されています。

こう見てくると、ある程度勝利の方程式の解答が見えてきますね。はっきり書きましょう。

駅頭や選挙カーで、いかにインパクトのある認知をさせるかで全て決まる

皆さんいかがでしょうか?

選挙の理想と現実は違うという答えなのです。

私は今回の選挙は理想を掲げました。人々の穏やかな暮らしを壊す音出しは今回からやめますと選挙公報に書きましたし、認知させたいがために選挙直前になってわらわらと駅頭に候補者が増えていくのはおかしいと思っていました。それは発信者側の欲求を満たすだけでしかないと。

ところが現実は上記のようになったのです。

今後、無所属系で出馬の相談が来たら、その方のお住まいの地域にもよるでしょうが(例えば駅の数とか)、私はまず駅に立てというでしょうし、ネットに力を入れることなく認知時点でインパクトを持たせろというかもしれません。

しかし、しかしです。。

本当にこのままで良いのか?は、やはり疑問を感じざるを得ません。

各候補者の掲げる主張を比較検討するためのネット選挙なのに、アクセスすらせずに認知段階で全てが決まり、選挙公報は確認のみということが続くと、ちょっと嫌な感じがします。

よく議員は選挙しか働かないという批判を頂きます。

ここで私が提案したいことは、

選挙に関係なく普段から各議員がネットで情報を発信する文化を作ったら少しは変わってくるのではないか?

という点です。

これは私自身の反省でもあります。なかなか更新するのは大変なのです。そこをもう少し頑張って、自ら議会情報をきちんと公開していくことを、今まで以上に心がけてみたいと思います。全国の自治体議員さんに呼びかけたいですね。発信文化のあり方を変えていこうよ!と。

発信者側が、当選できれば良いという発想を超えて、真の民主主義実現のために(治者と被治者の自同性)発信文化そのものを変えていけば、受信者側も調べるという癖がつくのではないか?その結果、何かが変わり始めるのではないか?と考えているのです。

過日私は、「議員は何かをしてくれる人ではない」と若干挑戦的なタイトルの記事をアップしました。

地方議会において、議員とは市民の代わりに大事な何かを決める人であり、市民の代わりに何かをする人ではないのです。議員は庄屋ではありません。

もし庄屋だと、何かを託すことになりますね。

しかし、「治者と被治者の自同性」を考えますと、「自同」なのですから、庄屋文化そのものがやはりおかしいのです。

有権者サイドが議員に何を求めているのかは、また別の機会にでも書いてみますが、ネット選挙解禁された今だからこそ、今一度選挙のあり方を考えてみるべきではないでしょうか。

私がやってきたことは、明らかに政治家常識からかけ離れていますし、ご心配かけた方もいらっしゃいましたが、それなりに実験効果はあったのかな?とは思います。

最後に、ネット活用して当選した人もいるよ?という疑問が出てくることでしょう。

そういう方ももちろんいらっしゃるでしょうね。

これは答えは簡単で、出だしの時点でイニシアチブが違うとしか言いようがないのです。渋谷区長選を題材に次のエントリーの時に書いてみますね。

いつも長文ですみません。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。最後になりましたが、半田伸明と名前を書いてくださった方の気持ちを考え、今後もきちんと議決責任を果たしてまいりますと書いてお終いにします。


 

2015年5月3日日曜日

土日夜間議会改革応援メッセージ

livedoorニュースより>

−−土日夜間議会改革の活動についてどう思われますか?

古賀 以前から海外に比べて、特に住民に一番近いはずの地方議会が住民と離れていると思っていました。その原因は(議員たちが)住民に近い仕事をしているはずなのに、それを見る機会がない。住民から見たら、「自分たちが会社にいっている間に何かやっているみたいですね」という話でして、議員になるにしても、平日の昼間に議会に行かなければならないという制約があるので、今の仕事を辞めて一生政治家でいくという人しかなれない。

 本当はふつうの市民目線の人たち、かつ仕事をしていていろんな能力を持っている人たちがたくさんいるわけですから、そういう人たちが議会に入って行って話をして決めていけばいいのに、そういう人たちはみんな排除されてしまう状態はおかしいと思っています。

 そういう意味で、一つの改善のための特効薬になるのが、「土日や夜に議会をやればいいじゃない」という考え方に僕は賛成です。実際僕がやっているフォーラム4というキャンペーンに参加している人に中に議員の人たちがいますが、彼たちもそういう考え方なんですよ。住民の近いところでやるためには、給料をアテにして「職業として政治をやっています」という、いわゆる政治屋で利権とどんどんくっつくというものではない議会を作りましょうという人はたくさんいて、「土日と夜間に議会をやらなきゃだめですよ」とみんな言っていますよ。

 今回の東京の統一地方選挙で、それだけを掲げて動いているところは千代田区だけかもしれませんが、その他の区議選でも同じ考えで立候補している人はたくさんいると思います。

 この動きは、ぜひ党派を超えて実現して欲しいと思っています。

−−現役官僚時代に議会に出たかったですよね?

古賀 公務員は行政についていろんな知恵もあれば経験もある人たちです。そういう人たちが自分の住んでいる町で、それを活かしていくというのはその人にとってもいいことだし、住民の方々からみても助かる話だと思うので、ぜひ実現できるようになればいいと思います。

 僕が住んでいる町の道路工事など見て、「去年もやってたよな」というようなことがいっぱいあるわけですよ。一方で待機児童の話とか、困っている人がたくさんいるわけですが、毎年工事をやっているところのお金をそういうところに使ったらいいじゃないと思います。そういうことを考えてくれる議員というのがなかなかいない。やっぱり政治屋になっちゃって、次の選挙に当選するために、企業や団体にくっついて、政党に応援してもらった方が楽だという人たちの集まりになっている。そういうところをみんな見ているから「政治って変な人がやることだよね」というふうに思われているじゃないですか。

 そうではなくて、地方自治とは自分たちの生活のことをどういうふうに決めていきましょうかということですから、自治会を大きくしたようなものですよね。ですので、ぜひ土日・夜間で議会をやるということで、新しい人がどんどん議員になれるように、さらに住民がいつでもそういう議論を見に行ったり参加したりできる仕組みに変えていったらいいと思います。


 

2015年5月2日土曜日

1期目、2期目、3期目

<大府市議のフェイスブックより>

ちょっとこみいった話になるので友人限定で。

通知票として大きく票を減らした原因に、争点がなくなったこと、女性の乱立や、低投票率に見る組織票の優位、2期目に大きく票を伸ばしたことによる「自分が投票に行かなくても、票を入れなくても」の心理的作用、選挙戦術上の問題があったとして、

やはり2期目のお仕事のあり方を再点検はせねばなるまい。

1期目はどうしてもストップをかけたいハコモノ事業があって、それで市長と真っ向対立し、いわば「市役所でも議会でも干される」という目にあった。それでもどうしてもストップをかけねば将来に大きな負担となる、と徹底抗戦した。

2期目は、ハコモノが最初に議決されてしまったことで、長や既存勢力と差別化となる対立軸がなくなった。それなら、政策実現や、議会内の和を尊重する中で自分の提案も採用される環境を作ることが、市にとってよりよい結果が残せると判断し、対立軸を設けないようにしつつ「チーム議会」として為せるように、との行動を取ってきた。

FBでは、議会内で提案し改善していった点は細かに書いていたけど、FBまでご覧にならない一般の方には、迎合して埋没して見えてしまった感は否めない。

早川議員と私のコンビで正副委員長をした委員会が、常任委員会のあり方や電子黒板の活用など牽引してきた自負はある。議会改革の特別委員会でも、法制や全国各地の事例を知っているからこその提言はしてきたし、それを他の委員に認知していただくこともできた。

本会議での討論も議会全体で活発になった。私が1期目の時は、共産党さんと私くらいしか討論をしている会派・議員はいなかった。

また、波風立てない形で、提案前に修正に持ち込んだものもあった。

個が見えにくくなることより、市のため議会の改善のために実利をとったのが2期目だったとも言える。

実利と個の議員としての主張が埋没すること、これを埋めるのがWEBによる日常の発信だったハズなんだが、どうも上手くいっていなかったというのが結論。

しかし、個をわかりやすくするために、個による主張を強めると、長は警戒し議会内では「目立つ、波風を立てる」と言われる。

ここを経験でどう両立させていくのかが問われる3期目ということだ。

両立させない、再び個を強めると割り切ってしまえば話は早い。しかし、実現性や議会全体を進めていこうということはあきらめることになるだろう。そこをあきらめていいのか。

2015年5月1日金曜日

「議会は市民のもの!」。

<松坂市議のブログより>

「興味深いお話をありがとうございます。統一地方選挙があり、いざ選挙ってときに、何だかモヤモヤする気持ちがありました。選挙が機能していないのは議会が機能していないからだったのだなと、昨日(426)の話を聞いて気づきがありました。バリアが多くあるだろう中、政治を市民のものにしようとする地道な取り組みの話を聞き、 ちょっと前向きさをもらえるお話でした。(わたしたちには)知らなかった仕組みがあって見方が変わるところがありました。一歩一歩、(前へ)ですね。」   (三重県内・女性)

「議会は市民のもの!」。

こんなテーマで、議会改革で全国をトップでいく三重県議会の三谷哲央県議と対談をさせていただきました。

議員のための議会改革に終わるのではなく、本来の主役である市民のものにするためにわたしたちは何ができるか。大勢の皆さんの前で意見交換しました。

議会を本来の所有者である市民のものとして機能するにはどうしたらを話し合う場として、「議会改革の会」と名付けました。

冒頭に紹介したのは、参加者の一人から寄せられた感想です。

はじめに三谷県議から、「議会基本条例は全国の議会で作られた。けれど、作ったらおしまいになっていないか」と問題提起がありました。

松阪市議会も、2年以上の議論の末、条例を作りました。思い当たるところがあります。松阪市議会基本条例にはこうあります。

●「積極的な情報発信により、市民にわかりやすく、市民が参加しやすい、開かれた議会運営を実現すること」

●「市民の立場から、市長等の市政運営状況を監視し、評価すること。独自の政策立案及び政策提言に取り組み、市民の視点で議員が十分な議論を行い、市議会としての合意形成を図ることにより、立法機能の充実及び強化を行うこと」

●「広く市民の意思を把握し、市政に的確に反映させるとともに、議員一人ひとりの資質を高め、議会機能の強化及び活性化に取り組むこと」。

けれど、問題は、その理念に基づいた議会運営をしているか、ということです。条例が平成2410月に出来て、2年半たって、すでに忘れ去られたものとはなってはいないでしょうか。いま、この理念をどう具体化していくか、現状どうなっているかを検証しなくてはならないところに来ています。

☆マトリックス

議員・議会×市民

今の制度を活用×新たな制度をつくる

これまでの議会改革、その成果としての議会基本条例で、何が達成できて、何が足りないか?

わたしたちは、条例を作るために、ほんとうに長い時間をかけて、丁寧に、そして、激しく議論を重ねた。その甲斐あって、文言、中味とも、かなり良い条例が出来た。しかし、どうも棚ざらしの感があります。
 
☆問題提起1 今すでに議会にある制度を、議員が活用しているか?

議会基本条例には、たとえば、政策討論会や市民意見交換会、議員間討議の実施を挙げています。しかし、こんな状況となっています。

(1)政策討論会

(実績)基本条例には盛られた→実施実績ゼロ

「歯と口腔の健康条例」や「市民参加条例」「住民協議会条例などを対象に5回実施を求めたが、すべて「必要ない」として議運が承認せず、いずれも実施に至っていない。

(2)議会と市民と意見交換会

 条例には「市民との連携」という条文があって、「市議会は、市民の意見を政策立案に反映させるため、市民との意見交換の場を設けることができる」とあるが、一度も実施できていない。

(3)議員間の討議による合意形成

「市議会は、議会が言論の府であることを十分に認識し、議員相互間の自由な討議を中心に運営しなければならない」「議員は、本会議及び委員会において、議案の審議及び審査にあたり結論を出す場合にあっては、合意形成に向けて議員相互間の議論を尽くすよう努めるものとする」とあるが、議員間討議はほとんど実施されないまま低迷している。

自分たちが作った制度が活用されていないことがいちばんの問題です。

(つづく)