2015年9月12日土曜日

福岡市議会:請願や議案採決非公開…動き出すか見直し

<毎日新聞より>

 全国20政令市議会の中で唯一、福岡市議会が常任委員会で取り扱う請願と議案の採決場面を非公開にしていることに対して批判が高まっている。市政への要望である請願などの採決公開を求める市民の声を10年以上にわたって棚上げしてきた。識者らからも「運営があまりに閉鎖的」などと批判が高まり、市議会の中でようやく議会運営の見直しに向けた動きが出てきた。9月定例議会中にも全会派による議論がスタートする可能性がある。
   
 福岡は他市議会と同じく請願と議案の審査過程は公開しているが、採決の際は慣例として傍聴者(取材目的のマスコミを除く)を退席させている。市民が後で閲覧できる会議録には採決の結果(採択、不採択など)しか記されず、採決の際の議員の発言や各会派の賛否が確認できない。
 福岡市議会に対して、10年以上前から採決場面の公開を求める要望が市民から再三出され、各会派で扱いを協議してきた。「市民の負託を受けて議員となっており、請願などへの自らの考えを明らかにするのが筋だ」と前向きな意見がある一方で、最大会派の自民の中に「(採決時に述べた意見が漏れ伝わって)いろいろと賛否について誹謗(ひぼう)中傷を受けた」などの反対意見があった。「議会改革は全会一致」が原則のため、公開が見送られてきた。
 福岡市の市民団体は「情報公開が遅れている」として今年6月、採決の公開などを求める請願を提出した。
 一方で福岡市議会自身にも動きが出てきた。公明や共産など6会派が6〜7月、採決の公開や議会改革を検討する協議会の設置などを小畠(おばた)久弥議長に要望。小畠議長は取材に対して「常任委の公開のあり方を含め、できるだけ早く協議の場を設けたい」と話しており、9月定例議会中にも全会派で新たな協議を始める環境が整いつつある。
 自民の中にも採決公開に賛成の意見があり、議会内に「今春の市議選で顔ぶれが変わり、自民の雰囲気も変わったのでは」との期待感が漂う。ある公明市議は「もう結論を出さないと、市議会への批判がさらに強まることだけは確実だ」と語る。【林由紀子】

 福岡市議会について新川達郎・同志社大大学院教授(地方自治)は「議会や議員の都合で常任委の採決を非公開にするのは論外で、住民軽視と言われても仕方がない。議会改革の全会一致は紳士協定で、十分な議論の上であれば多数決できめてかまわない」と語る。
http://mainichi.jp/select/news/20150907k0000e010188000c.html

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