2016年10月27日木曜日

2015年度川口市一般会計及び各種特別会計の決算審議を振り返って

<川口市議のブログより>


2015年度川口市一般会計及び各種特別会計の決算審議を振り返って

一般会計及び各種特別会計の決算特別委員会が10月11日~17日まで開催され、共産党は今井はつえ市議と私が委員として審議に参加しました。詳しくは12月市議会で討論をしますので、ぜひ主権者として議場に足をお運びください。

2015年度一般会計は、歳入決算額1,905億568万円、歳出決算額が1812億8001万円で、形式収支は92億2567万円、実質収支は80億7060万円の黒字でした。

当該年度の特徴のひとつとして、繰り返して決算に対する討論や一般質問で指摘されてきた多額の不用額を是正していくために3月議会で減額補正をおこなったこと、財政調整基金への59億8096万円の増額補正をしたことがあげられます。

そもそも自治体の歳入歳出は予算化してその予算を議会が議決することで議会や住民による監視の役割を果たし、財政民主主義を保障するものです。

今後は多すぎる財政調整基金なども活用して命にかかわる切実な市民の要求に応え、かつ合理的な当初予算を編成することが求められます。

川口市は他市と比べて人口に対する市職員数が少なく、民間業者への委託費を含む物件費の割合が高いのが特徴ですが、受託業者の労働者の賃金は低く公契約の改善が求められます。

さらに現業職員を含めた市職員の計画的な採用と働きやすい職場環境づくり、研修などを保証して職員の技術向上に努めることが大切です。

 当該年度は9月から保育料の改定が実施され、最高額が月6万円から6万9000円に、保育所児童保護者負担金では28.69%、公立保育所保育料では27.34%のかたが負担増となりました。

教育費は、市民の願いに応えて教室へのエアコン設置が開始された年ですが、教材など保護者負担の軽減をはじめ、需用費等の予算の確保が必要です。

また社会教育主事や図書館司書等を増やし、専門性が発揮できる職員体制の拡充をすること、放課後児童クラブ事業は、保育室の環境整備を急ぎ、保育内容の充実に努め、保護者の声を十分考慮することが求められます。

市内の商業、農業、工業が発展することに寄与できるよう予算措置をして市独自の施策を実施するとともに、事業者の実態を把握できるよう職員の増員、専門性の向上を図ることが重要です。

市民からは、生活道路の改善を求める声が多く、当該年度において道路橋梁維持費の当初予算では対応できなかったことからもきちんと予算増額が図られるべきです。

住宅改修資金助成事業は、希望者が多く、当該年度は1億円以上の経済効果も生み、予算の増額と制度の改善が必要です。

 水害対策でもある下水道事業特別会計、街づくりの区画整理事業特別会計など住民の生活に密着する事業の国庫補助金の内示率が6割台にとどまり事業の進捗に影響をもたらしています。

今後とも川口市として国に対して強く要望し改善を求めるべきであると考えます。

金子幸弘


http://blog.livedoor.jp/neko19760607/archives/52069932.html

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