2017年6月1日木曜日

会派(4)

<船橋市議のブログより>


前回に引き続き、私の指導教授の著作から会派を考えてみたいと思います。というか、この先生の考え方を深掘りして行ってみたいと考えておりますが、まずは、船橋市議会の現状と照らし合わせて考えてみたいと思います。と言っても引用はここまでにして、あとは研究に入っていきますので出来上がったらご報告をさせていただきます。







からです。 

2 討議と会派をめぐる問題状況


 二元代表制を採用している目本の自治体において、執行機関に対するもう1つのパワー・センターとして議会(議事機関)が登場するためには、討議こそが重視されなければならない。最初から首長を守る与党だと豪語する議員がいるとすれば、議会の存在意義が理解できないことを明言していることである。 

 は~い。船橋市議会にはぎょうさんおります。「首長を守る与党だと豪語する議員」ね。たくさんいます。でも実際にはまったく守れていないと思いますけどね。(笑)。

 恥ずかしげもなく、平気でまさに豪語しますものね(笑)。

 合議体という性格をいかした討議は、それぞれの政策の意義と問題点とを多角的複眼的に明確にできる。しかし、この討議はそれだけではない。討議することによって合意形成も可能となる。価値観や政策が異なる議員による合意や一致が可能ではないという多元主義的な考え方もある。しかし、それぞれの議会の議決をみればよい。全会一致で決議された案件も多い(提出議案の7~8割と考えてよいであろう)。議会がパワーセンターとして登場するならば、三重県議会のように、議会が執行機関を拘束する決議をすることも可能である。その場合、全会一致で決議されているものも少なくない。それぞれの価値観を有する議員が、討議を重ねながらもすべてとはいえないがいくつかの領域で合意を形成し、執行機関に対抗する、こうしたことも可能である。

 そうそう、そういえば、「首長を守る与党だと豪語する議員」って討議ができない人が多いですね。

 それから「討議することによって合意形成」ってのもできない。これがほんと最低なヤツだと感じる時ですね。 

 私も昔はそういうふうにしていましたけど、いまはしっかり合意形成を目指す時もありますね。


 何回か、合意形成に至ったものってありますが、かなり引っ張っていかないと、わけもなく潰しますからね。ひどいもんです。

 議会は、地域経営を担うには権限を活用するが、その権限をいかすには、十分な討議を経ることが必要である。そこで、討議の手法と条件について、確認しておこう。まず、討議の手法についてである。一般的には、次の三段階を経ることになる。

 ① 問題の共通認識から出発。総合計画の議論では、財政、職員定数・給与といった基礎的情報、また市町村合併でも他の市町村を含めた財政状況、サービス水準、民主主義制度の充実度といった事項に議員同士は共通認識を持つことが必要である。政策のメリット・デメリットの比較も行われる。議員は議会の一員として課題を認識する。

(笑)。笑えますねえ~。実はこの共通認識ができないケースが非常に多いですね。予算の議論や予算が絡む議論の時に痛切に感じたり、まったくの知識不足を「自分の恥」と認識できない議員の発言の時はしんどいですねえ~。シビレ切らして「勉強してから言え!」って不規則発言をする時が結構あります。

 あれってなんででしょうかね?自分はよほど優秀だと思い込んでるアホ議員?ですか?ねえ~。僕なんか、アホを絵に描いたようなヤツですから、必死になって勉強しますが、齢57ともなると頭に入ってこないケースがあるんですよね。だから大変。

 でも不思議。役所のチョンボは、意外に頭に残りますから。(笑)。それから、職員諸氏と「討議」したものは頭に残ると思いきや、忘れちゃうのもありながら、あとから思い出したりで結構頓珍漢もやっています。

 ② 価値観の相違に基づいた対立点の明確化。議員の政治的価値は異なるがゆえに、実現させたい優先順位などは異なる。討議によって、メリットをさらに進め、デメリットを緩和する。相手を打ち負かす技法というより、他者に耳を傾ける心性・態度が必要である。これによって、多数決によってある政策が決まっても、問題があれば早期に発見でき新しい解決策を採ることが容易になる。

 (笑)。これまた笑えるのが我が船橋市議会には、「相手を打ち負かす技法」を身につけて得意げにやっている議員がいますが、実は全く成長していません。「他者に耳を傾ける心性・態度が必要である。」と言うことを全く理解していないがために年長議員に見透かされて散々な目にあっているにも関わらず、それを認めたくないんでしょうね。まったく変わらない態度、発言、論調ですから同期や後輩、あげくは職員諸氏にも見透かされ始めちゃっている感じです。

 この②はかなり深みのある内容ですね。授業でも、先生の話に出てくる事例では、まさにこの部分ができている議会は改革も進み、執行機関との関係が非常に良い関係になっていますね。ここで言う良い関係とは二元代表制が非常に良く機能しているということです。

 ③ 討議の中での妥協や意見の一致。妥協も日々行われている。実際の議決を振り返れば、意見の一致も珍しいものではない。なお、意見の一致は、両者の意見が続合される場合(環境保護派と経済重視派とが討議を行うことによって環境重視の観光政策を創りだすなど)、あるいは目的は異なるが政策として一致する場合(中心市街地活性化を目指す人と中小企業保護を目指す人が大型店舗規制に賛成するなど)など、いくつかの層がある。

 こうした討議を有効なものにするには、条件整備が必要である。まず、議場についてである。議員同士が討議するためには、従来の国会を模写した議場は不適である。機関競争主義を作動させるためには対面式、討議を充実させるためには円形などの採用も必要である。 

 また、討議には確かに時間がかかる。そのために、通年議会が開催されてもいる(北海道白老町議会、北海道福島町議会、宮城県蔵王町議会など、類似のものでは三重県議会)。閉会中でも委員会は、所管事務調査を積極的に行うことができる。委員会に議案提出権が付与されたのは、委員会の討議を充実させるためでもある。


 さて、ここの部分の理解がない議員もまだ数多くいます。「委員会に議案提出権が付与されたのは、委員会の討議を充実させるためでもある。」とにかく会議を開くことを嫌う議員が数多くいることには心の底から辟易していますし、軽蔑しています。

 先般もある委員会で次の会議をいつ行うかという協議をした時に副委員長が率先して「その日ダメです」を言われた時にはのけぞりそうでした。 

 そして多くの議員が、とにもかくにも閉会中の所管事務調査を嫌う傾向があって驚きです。
 
 若い議員さんには良く言うのですが、毎月報酬もらってんだろうが!と。

 さて、地方議会が本来の討議の役割を発揮する場合、議会運営にとって会派は必要か、必要だとすればどのような原則に基づき行うべきかという論点が浮上する。

 小規模自治体の議会では、会派による議会運営が行われていないところも多い。筆者が議会運営の「コペルニクス的転換」と位置づけている、議会基本条例を制定した北海道栗山町議会の場合は、「会派がないから討議が十分できた」(中尾修元議会事務局長)と評している。会派による拘束は、討議を重視する議会にはなじまないというイメージである。

 しかし、小規模自治体の議会ならば、より正確には議員数の少ない議会ならば可能な会派なき運営が、議員定数が多い大規模自治体の議会でも可能かどうかは、議論が必要である。また、本会議中心主義ではなく委員会制の採用を考慮すれば、原則として会派を前提とする。議員それぞれでは、全体の動向が理解できず、会派に属した議員が各委員会に参加することによって、会派を軸に全体の動向が理解できるからである。しかも、実際には小規模自治体の一部を除いて、会派運営が行われている。そこで、討議という本来の役割を発揮する議会に会派をどのように位置づけるかを考えよう。

 まさに私はここにまだ明確な考えや答えがなく研究の深堀が必要なところだと思っています。
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-12276804684.html

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