2016年3月17日木曜日

シンポジウム・・・要るか要らぬか「ながの市議会」

シンポジウム<要るか要らぬか「ながの市議会」>

2016年3月19日(土)、「ノルテながの」にて開催されます。

2016年3月16日水曜日

議会改革ってナニ・・・・・②(中)

<会津若松市議のブログより>


議会として(議員個人ではなく)、市民意見を直接聞く場を設ける。
本市議会では、二種類の意見交換会をしています。
一つが地区別意見交換会で、年二回、五月と十一月に市内十五地区で行われています。
もう一つが分野別意見交換会で、こちらは随時各種団体と意見交換しています。
こうして広く地区の課題や業界業の課題を聴くことによって、議会として「問題発見の場」と位置づけています。

議事運営の中に議員同士の意見交換の場を設ける。
以前の議員はもっぱら執行部に質問を一方的にするだけで、それを基に議員同士で論議するするという場はありませんでした。
議会の第一義的な役割は、執行部から出された議案をチェックし、賛成・反対・修正の意思を示すものです。賛成でも積極賛成から消極賛成(やむなし賛成)まであります。
反対するほどではないが意見があるというとき、賛否の表決の前に議員同士の論議がきちんとされれば「付帯意見」をつけ、執行部に改善是正を促すこともできるのです。

請願や陳情する人を議会に招き、その趣旨を聴く機会を設ける。
本市議会では、請願・陳情者をお招きするのを原則とし、その趣旨を説明してもらった後に議員からの質疑に答えてもらっています。
請願書や陳情書だけの審査より議員がより理解を深めた上で採択か不採択か決めています。時には現地調査にも行きます。

次回(最終回)は、このような改革の成果の主なものを紹介します。

http://www.meguro.gr.jp/blog/?p=1329

2016年3月15日火曜日

災害時に市と情報連携へ・・・真岡市議会

<下野新聞より>

 市議9人で構成する議会活性化等検討委員会(野沢達(のざわさとし)委員長)は11日、災害時における市議の行動指針となる「市議会災害対応規定」を策定した。市議による災害対策支援本部を設置し、各自が持つ情報を一元化して市に提供することが柱。連携の円滑化を目的としている。
 同委員会は議会改革や議会基本条例制定などを目的に2015年9月2日に設置され、今回の規定は関東・東北豪雨を受けた早急な課題として検討が進められてきた。
 規定によると、市が対策本部を設置するような災害時に、議長判断で市議10人による同支援本部を設置。市議全員がそれぞれの地盤で得た安否情報などをまとめ、速やかに対策本部に提供する。また、対策本部からのさまざまな依頼にも応え、国や県などへの各種要望の提出を検討する。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20160312/2261626

2016年3月14日月曜日

議会改革ってナニ?・・・①

<会津若松市議のブログより>

議会改革とは、議会が住民のために役立つよう、その機能を発揮する仕組みを絶えず改善していくことです。

具体的には、

議会として(議員個人ではなく)、市民意見を直接聞く場を設ける。

議事運営の中に議員同士の意見交換の場を設ける。

請願や陳情する人を議会に招き、その趣旨を聴く機会を設ける。

というようなことです。

 その他、正副議長や正副委員長の所信表明の場を設ける、外部の学識者を招いて政策研究する、市民意見を取り入れる仕組みをつくる、議会からの広報のあり方、などさまざまあります。

  市民の皆さんにはすべて当たり前のことではないかと思われるかもしれませんが、全国どこの議会でも議会改革の動きが始まる前はなかったことですし、まして地方自治法にもこのような細かな規定はありません。どこの業界団体もそうかと思いますが、改革改善がなかったら慣例に従って運営されていきます。

 本市議会が大きく変わったきっかけは、平成二十年六月の議会で制定された議会基本条例です。
〈つづく〉
http://www.meguro.gr.jp/blog/?p=1323

2016年3月13日日曜日

議長としての心がけ

<会津若松市議のブログより>

議長として心がけているのは、論議が深まるようバランスのとれた議会運営をするということです。
主義主張の異なる議員、また答弁者である執行部の間に立ってバランスのとれた議会運営というのは、口で言う分には簡単ですが、なかなか容易ではありません。

例えば、議場である議員の発言に別な議員から議事運営上の異論が出た場合、もちろん会議規則に則っているかが基本ですが、その上で「市民全体の利益にかなうか否か」を判断基準にして采配しています。
また、委員会審査も予算案や決算案が執行部より提出される前に、議員間討議する案件の論点をその委員会で整理・共有し、準備してから審査に臨んでいます。大事な「小道具」として、論点抽出の統一書式も議会運営委員会に作ってもらいました。
その結果、各委員会が以前より深く突っ込んだ論議がされるようになってきたと思います。

会津若松市議会は、市民意見を基に、市政上の問題解決のため活発に調査研究と議員間で意見交換をしています。
市民生活をより良くするために、議会を活用して下さい。

http://www.meguro.gr.jp/blog/?p=1319

2016年3月12日土曜日

市長の意向と市政運営~市長の公約と政策~

<松坂市議のブログより>

会派代表質問にあたって

昨年10月に会派をつくったわたしたちにとって、新年度予算案を審議する2~3月の松阪市議会は、会派として初めて迎える代表質問となりました。

代表質問の持ち時間は、議員一人あたり50分に人数をかけて設定されています。答弁を含めて150分。松阪市議会では一般質問の場合は一問一答といって、一つの質問のごと答弁をもらえる仕組みをとっていますが、当初予算案の代表質問の場合は総括式といっていったん用意している質問をすべて言い、それらの質問すべてに答弁をもらったあとでなければ再質問に入れない設定となっています。

なかなかこれが大変です。

当初予算は、総額1400億円に及ぶ1年間すべての歳入歳出が対象となります。
このため、質問項目も多くなりがちですが、数が多ければ多いほど総括式で答弁をもらっている間の処理と、再質問への持っていき方、手持ちの資料の管理等々、煩雑になります。もちろん、限られた質問時間の中での質問となるため、ある程度の数にまとめてのぞまなければなりません。

したがって、代表質問本番の150分よりも、準備にかける時間のほうが膨大となります。2月9日に予算書が配布されてから、質問日の3月3日までの間、議案の読み込みと、質問の組み立てを考えることは、ひじょうに充実感をもって準備にあたることができました。

テーマ設定のうえでの着眼点

膨大な新年度予算を読んでいて気づいたのは、市長の公約や、公約には入っていなくても昨年10月の就任早々の一般質問への答弁で取り組みたいとした事柄はほぼすべて重点化された予算となっているものの、それ以外の分野は前市長のもとで編成された前年度予算をほぼそのまま受け継いでいる点でした。

次いで、市長は2月18日の所信(基本的な考え方)表明を記した文書を予算書に合わせて配布しましたが、その中の次の表現が気になった点です。
「わたしの公約実現に向けた第一歩の予算」とあった点です。
選挙で市長に当選した以上、自ら掲げた公約実現に取り組むのは言うまでもないこと、有権者からの負託を受けるとはいいます。
しかし、公約が正しいとは限りません。
「わたしの公約」を掲げるのは一政治家の活動が公に入るまでの「私的プロセス」でありますが、市長就任後、公約を実現していくまでの過程は市の組織の中で予算・政策化にあたっていく「公的プロセス」です。
選挙という洗礼を受けた公約も、それそのものは私的領域です。それを公の領域で予算化していくためには、庁内の予算査定等々のハードルをクリアしていかないと実現できるものと実現できないものとが出てくるはずです。
どこまで庁内での議論や協議が行われたか、その庁内プロセスはどうだったか、というのが、実は「わたしの公約実現に向けた第一歩の予算」という言葉に大きなひっかかりを覚えました。

当初予算は公約を押し込みすぎた予算となっているのではないか、と考えました。

市長のブレーン会議の「原則非公開」問題

2月2日に開催された市長のブレーン会議「市政推進会議」が非公開となったことに強い衝撃を受けました。
この会議を設置する予算は、昨年の12月に可決しました。わたしも賛成しています。
その際、会議は公開かなどといった質問はしませんでした。
会議の公開は、野呂昭彦(2000年~2003年)、下村猛(2003年~2009年)、山中光茂(2009年~2015年)の3代にわたる市長時代に大原則としてきたことだkらです。
ところが、それが「原則非公開」となったことで、市の担当者複数に聴き取りを行いました。
その結果わかったことは、非公開の理由について担当部長と担当課長では異なったことを言うので追及していくと、第一回会議の開催は2月2日なのに12月の時点で非公開と決めているなど不自然な点が目立ち、市長の意向だと直感しました。

代表質問のテーマ設定

議会で質問をおこなうとき、テーマは要りません。質問項目が明示されていればテーマはなくてもよいです。
ところが、今回は、これまでの個人質問とは異なり、初の会派代表ということになりますので、会派としての取り組みテーマを表したものとすべきと考えました。

そこで会派内で次のようなテーマを提案しました。

「市長の意向と市政運営」です。
このことば自体は会派外には出しませんでした。

図 003

市長の公約を予算に反映させることも市長の意向であるし、市長の思いを伝えた答弁が新年度予算になることも市長の意向であるし、会議の非公開も市長の意向であり、市役所という組織の中で市長の意向をどう受け止め、それを公の政策にしていくうえでの内部チェックやコントロールが働くのか、そのための協議の実態はどうだったのか、疑問に思うところが膨らみました。
市長のリーダーシップは必要ですが、その恣意性がどこまで通るのか、それを適正にチェックする作用は働いているのかが、疑問でした。

「市長の言われることだから・・・」と、職員が一生懸命に政策化に務めたのだとは思います。しかし、チェック&バランスは必要だと思います。

わたしは、市長の所信の中に「わたしの公約実現に向けた第一歩の予算」とあったことと、市政推進会議があってはならない理由で「原則非公開」となったことで、市の政策形成過程に大きな疑問をいだくにいたりました。

そこで、市の政策形成過程の中で、「市長の意向」の反映のされ方が適正なのかどうかをチェックできる質問を組み立てようと考えました。

代表質問の5つの観点
「市長の意向と市政運営」・・・政策としての検証が十分だったかどうか
非公開・・・審議会等の会議の「原則非公開」
不透明・・・市長の答弁が政策になったケース(中心市街地土地利用計画の予算の設定の仕方)。
政策の優先順位と公約
自治力・・・国や県の意向に対して松阪市の立場を主張し、モノを言っていく力(自治の力)
市内部での議論の積み上げはどうなっているか・・・図書館改修


次は、代表質問の中で取り上げた「豪商のまち松阪中心市街地土地利用計画」というわたしからの質問について、どう質問を設定したか、また、そのねらいについて、書いてみたいと思います。

http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52252310.html

2016年3月11日金曜日

小城市議会議長になった 平野泰造さん <議会改革で風通しよく>

<佐賀新聞より>

平野 泰造さん
平野 泰造さん
■議会改革で風通しよく■
 市制後4代目の議長に選出され、本議会後さっそく、廊下に通じる議長室のドアを半開きにした。「議会改革の提案をどんどんしてもらうため、『議長室は誰でも迎え入れる』との意思表示」と語る。
 2月12日の議長内定選挙では「議長職は最長4年までとする。議会改革を進め、風通しをよくする」と訴え支持を集めた。「議長任期を区切ることで、市議なら誰でも議長の椅子を狙ってほしい」と公約の狙いを語る。
 「執行部と議会は市運営の車の両輪」という市幹部の言葉には、毅然(きぜん)と反論する。「議会は市政のチェック機能を果たすブレーキ役としての役割も必要」と言い切る。議会と執行部のやり取りの中で、市職員のスキルアップも求めていく。「合併して10年も過ぎている。市役所職員として専門的な意識を持ってほしい」
 議会改革と同時並行して進める定数是正の難題には「正面から堂々と取り組む」と高い士気で臨む。歴史小説が好きで、愛読書は司馬遼太郎『竜馬がゆく』。「国を改革しようと幕末期に躍動する竜馬にあこがれる」と思いをはせる。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/285495