2018年2月18日日曜日

ニューヨーカーが犬山市議会を改革、新導入の「フリースピーチ制度」ってなに?

<ニコニコニュースより>

[ドデスカ!‐名古屋テレビ]2018年1月30日放送の「ニュースブックマーク」のコーナーでは、愛知県犬山市議会の改革について紹介されていました。
犬山市議会では3月から、市民が議場で発言できる「市民フリースピーチ制度」を導入します。

全国的にも珍しい取り組み
市民の市政参加を促す、全国的にも珍しい取り組みで、発言する市民を募っています。
市内在住、在勤、在学者が参加でき、市民の意見については議会がその後の全員協議会などで議論します。発言は1人5分以内で、原則質疑応答はありません。
フリースピーチ制度を導入したのは、2017年5月に議長に就任したニューヨーク生まれのビアンキ・アンソニー議長です。
アメリカでも導入されている制度で、市民目線の意見を受け止め、また議会に関心を持ってもらうことを狙っています。
対象者は年齢不問とのことで幅広い世代から意見が集まり、また市民の政治への関心が高まりそうです。(ライター:moca)
議会で発言できる制度がスタート(画像はイメージ)

2018年2月17日土曜日

政策討論会を聞いた

<所沢市民のブログより>

210日午後2時から、こども未来館にて、市議会主催の第7回政策討論会が午後4時まで行われました。参加した市会議員は、西沢議員(座長)、島田議員(副座長)、松本議員、石原議員、城下議員、松崎議員の6名で、秋田議員は所用欠席となりました。政策討論会のテーマは、全国テレビ報道で有名になった「所沢市のエアコン問題の住民投票」の総括として、「学校施設の整備(エアコンなど)について」を取り上げたものでした。

  前半の一つは、座長西沢議員が、「小中学校のエアコン問題を振り返る」と題して、入間基地に隣接する航空機騒音対策として、宮前小学校・狭山ヶ丘中学校・北中小学校についての平成19年度以降の整備方針や施設整備計画と、エアコン問題の住民投票に至るまでの経緯を説明しました。そして、住民投票の結果を述べた後、今年の新春の集いでの市長のあいさつ(ホームページ記載)の中に「新年度の予算には、そのほかの学校に対し暑さ対策として、エアコンを含め検討するために調査費を計上いたすつもりです」との言明があると述べました。

  前半の二つめは、コメンテーターの広瀬克哉法政大学教授から、「二元代表制の「設計思想」」の説明がありました。そして、「所沢市公共施設マネジメント白書(2012年)」の「公共施設の将来の更新費用の推計」を見ると現状の投資的経費41.8憶円を超える大規模改修費用が見込まれ、その公共施設のうち約52.1%は学校施設との説明がありました。つまり、財源が厳しくなる中での学校施設の整備が課題であるとの指摘でした。

  休憩の後、広瀬教授の司会で、各会派の議員がエアコン問題に対する意見を述べ、2巡目に補足があったのち、今後の学校施設整備の取組みなどの意見を述べたところで、討論の時間がなくなりました。この後、参加者の意見や質問を記入したものをまとめて、各議員からトイレ改修や木質化工事の是非や学校統廃合などの意見も聞くことができました。

 さらに、3名の方から質問を受け付け、エアコン設備の公平性やエアコン工事の本気度や校庭を利用する学童保育などの質問がありました。全て終わったときには午後4時を5分過ぎましたが、もっと聞きたかったと私は思いました。エアコン住民投票の最初から現在までの経緯を聞いて、よく理解できました。また、市民が選ぶ市長と市会議員との地方自治の2元代表制の仕組みも、よくわかりました。

  所沢市民にとって、住民投票は必要だったと思いました。戦後民主主義の良い経験になったのではないでしょうか。この貴重な経験を活かして、所沢の市政を良い方向へ進めていきたいと思いました。

                        210日 記:いしどう
 
 https://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/43485942.html

2018年2月16日金曜日

住民の声届く議会に 長野県の町村、改革に試行錯誤

<日経新聞より>

長野県内の町村で議会改革の取り組みが活発になっている。2017年には喬木村や小谷村が夜間・休日議会を取り入れた。住民を巻き込んで改革を続けてきた飯綱町は、先進的な事例として全国から注目を集めている。背景には、議員のなり手不足や住民の関心の低下が小規模自治体にとって大きな課題となっていることがある。

控室を改装した部屋は喬木村議や議会事務局員の意見交換の場としても使われる
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控室を改装した部屋は喬木村議や議会事務局員の意見交換の場としても使われる

 喬木村議会の議場近くにホワイトボードがある小部屋がある。17年11月に議員控室を改装して設けた。議員が議案の事前勉強や意見交換をするために使う場所だ。情報共有の円滑化を狙って導入したタブレット端末を手に、議員らが話し込む光景がみられる。

 喬木村では17年12月議会から夜間・休日議会を取り入れた。「大事なのは議会活動の活発化」。下岡幸文議長が強調するのが議論の質を高めることの重要性だ。議員のなり手確保を狙って夜間・休日議会の開催を決めたが、それだけでは議会の充実にはつながらない。議員の入念な事前準備とあいまってこそ、有意義な議論ができるとみる。

 同村の議会選は直近5回のうち3回が無投票選になった。下岡議長は住民が期待する議会と実際の議会がかけ離れていると感じたという。議員になるのは農家や自営業の高齢者が多く、出身地区も偏っている。若者や会社員なども参加し、意見を述べ合う環境を作ることが議会改革の狙いだ。

 夜間・休日議会の総括では兼業のしやすさを評価する意見が出た。一方「議員の質が今より上がって議論が活性化した場合、時間内に終わることができなくなるのではないか」という指摘もあった。村議会は今後、議会活動に協力的な雇用主を支援する仕組みなどを研究するという。

 議会の質向上となり手不足という課題に向き合い、成果を出しつつあるのが飯綱町議会だ。

 テーマごとに議員と住民有志で会議を作り、半年から1年かけて議論して町長に政策提言をする「政策サポーター制度」を10年に導入した。議会活動への町民参加が広がり、議会への関心を高めることに成功している。

 これまでに40人余りが政策サポーターとなり、そのうち5人がサポーター経験後に町議になった。17年まで8年間議長として改革を進めてきた寺島渉前議長は「議員のなり手不足問題の一つの解決策だ」と胸を張る。

 改革は約10年前に同町の第三セクターが破綻した際、議会の監視機能が働いていないと批判を浴びたのが契機になった。寺島前議長は議会が町政の「追認機関」と化していることが町民の議会への関心低下を招いていると分析。議論の活発化と開かれた議会を目指して改革を進めてきた。

 議員がいない集落や女性、若者を中心にサポーターに就いてもらい、多様な意見を取り入れようしている。

 住民視点が入ることで成果もあった。人口減対策を議論するサポーター会議の中である住民が、隣接する長野市では時間外保育が無料であるのに対して飯綱町では有料なことを指摘。町は一部無料化を決めた。飲食店を営む女性(50)は一連の改革について「住民の声が通りやすくなったように思う」と評価する。

 ●改革の継続性 重要

 長野県の町村数は北海道に次いで2番目に多い58。議員のなり手不足など小規模自治体特有の課題をどう克服するかは県全体としても大きなテーマだ。阿南町は将来の議員のなり手を増やそうと、町内の学校の生徒が議員と話す機会を設けたり、議会の傍聴に招いたりしている。人口減が進む中、議会を継続させるための模索が各町村で続く。

 地方自治に詳しく、長野県立大学公共経営コース長に就任予定の田村秀新潟大教授は飯綱町の政策サポーター制度について「こうした形で様々な議論を吸収する手法は、他の議会も取り入れた方がいい」と評価する。

 一方で喬木村の取り組みについては「過去に夜間・休日議会に取り組んだ自治体は根付かなかったケースが多い。いかに継続するかが大切だ」と指摘する。改革を一過性で終わらせないことが肝心だ。

 富山市議会で政務活動費を不正請求した議員が大量辞職するなど、地方議員への住民の視線は厳しくなっている。議員の数の確保に加え、その質も向上させる地道な改革があってこそ、2元代表制の一翼としての議会の存在感が高まる。(北川開)


https://www.facebook.com/messages/t/mitsugu.fujita.58

2018年2月15日木曜日

臨時会を聞いた

<所沢市民のブログより>

29日(金)午前10時、臨時会が開催されるので、傍聴に行きました。事務局にて市長提出の議案と資料を借りました。議案は1件で、「山口中学校西側擁壁復旧工事の請負契約締結について」でした。市長は、避難者住民のため、復旧工事を急ぐので、臨時会を招集したと説明しました。議案の内容は、12月市議会で可決した予算補正の下、調査や入札を行って、入札金額にて工事業者と契約したいということでした。入札は地元の4業者の競争で、契約金額は385,560,000円で、落札率は98.89%でした。

 藤本市長の説明の後、美甘部長からも資料を下に、運動場などが使用できないため学校行事や学習活動に支障を来たしていると復旧工事を急ぐ説明がありました。この後、審議のため、休憩に入りました。事務局より議員が、ヒアリングなどの審議準備作業を行うために休憩に入りました、再開時には連絡します、と説明がありました。休憩は、午前1020分頃でした。

 傍聴者は、大先輩のS氏、臨時会を知らせてくれたO氏、私の3人でした。久しぶりに再会したので、いろいろお話をして午前中を過ごしました。お昼前になったので、3人で食堂へ行き、昼食を食べました。1時前に事務局に帰って、コーヒーを飲みながら待っていると、午後1時30分に議会運営委員会が開かれるとアナウンスがありました。

 議会運営委員会で、3人の質問者の順番を決め、臨時会の再会は午後1時50分に決まりました。本会議の傍聴席で待っていると、他の傍聴者も入って来ました。全部で6名になりました。質問のトップは、リベラル所沢の末吉議員でした。質問は、学校行事などに大きな支障がでていないか、騒音対策は十分かなどを聞きました。次の入沢議員は、くい打ち技術の特殊性の確認を行いました。桑畠議員も、地元業者の技術確認を行ないました。質問の後、討論はなし、採決は簡易採決で異議なしとなり、本議案は可決となりました。市長がお礼を述べて臨時会は終了しました。午後2時過ぎのことでした。

 ひとつ、忘れておりました。今後の議会における行政側の出席者のことです。定例会であれば、部長全員が出席するのが当たり前でしたが、これからは関係者のみが出席するという話がありました。例えば、今日の臨時会における行政側の出席者は、市長、副市長、総務部長、経営企画部長、財務部長、危機管理官、建設部長、教育総務部長の8名と、少数の行政側の関係者のみの出席でした。

                       29日 記:いしどう

2018年2月14日水曜日

地方議会改革の先進例など報告 岡山で在り方考える研修会

<山陽新聞より>
議会改革の先進例などが報告された研修会

地方議会の在り方を考える研修会(ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟主催)が7日、岡山市内で開かれ、全国4市村議会が独自の条例制定や議会改革といった先進事例を報告した。

 県内外の地方議員や議会事務局職員ら約70人が参加した。事例報告では、東京都あきるの市議会の子籠敏人議長が読みやすい広報誌づくり、長期欠席議員の報酬をカットする条例制定、政務活動費の領収書公開などに取り組んできたことを紹介し「小さな改革の積み重ねが大きな改革のエネルギーになる」と強調した。

 議員のなり手が不足し、住民が直接審議する「村総会」設置を一時検討した高知県大川村議会の川上文人村議は、議員の兼業禁止の緩和などを国に求めたことに触れ「なり手の確保には議員が働きやすい環境をつくることも大切」と語った。

 林敏宏岡山市議は議会からの政策提言、黒川勝横浜市議は議員発議による条例制定などの取り組みを報告。北川正恭早稲田大名誉教授による基調講演もあり、議会の政策提案力を強化する必要性などを訴えた。

 同研修会は全国各地で行われており、岡山での開催は初めて。8日は真庭市のバイオマス発電所などを視察する予定。

2018年2月13日火曜日

あきる野市議会 開会に先立ち 中学生が手話交え夢語る

<東京新聞より>

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 年間を通じて会議を開いているあきる野市議会の議場で四日、同市立五日市中学二年の大野瞳子(とうこ)さん(14)がことしの開会に先立ち、手話を交えて「私にできること」と題したスピーチをした。
 大野さんは、米国ディズニーランドで子どもがミッキーマウスと手話で接して喜ぶ動画を見て「私が人を笑顔にするために、できることは何だろう」と考えたエピソードを披露。
 「聴覚障害は見た目では分かりにくい。手話って何だろう、勉強してみたいという人が増えたら、手話通訳士の増加につながる」と思いを巡らせ、「今私にできることは、手話を楽しく使うこと、手話が必要な人がいると気づいてもらうこと。しっかり勉強して、手話通訳士になりたい」と夢の実現への道筋を語った。
 大野さんは、小学四年の授業で手話のあいさつを習ってから、市内の手話教室に通っている。駅で聴覚障害者らしいグループに手話で話し掛けたこともあり、「勇気がいることでしたが、相手も喜んでくれてよかった」と感じたという。
 スピーチ後も「みんな同じように暮らせる社会になってほしい」と訴え、将来は「花が好きなので、手話ができるお花屋さんになりたい」と話した。
 あきる野市議会は一昨年一月から採用した通年議会への関心を持ってもらおうと、初めて開会前の中学生スピーチを企画。大野さんは昨年末、市内の中学生の主張大会で最優秀賞と観客賞を受けた。 (萩原誠)

2018年2月12日月曜日

玉野市議会・議会運営委員会の皆さんの視察

<東村山市議のfacebookより>

今日午後は、岡山県玉野市議会の議会運営委員会の皆さんが、議長&副議長さんと共に視察に見えました。
テーマは「議会改革への取組み状況について」以下の5項目。
(1)議会報告会
(2)政策研究会
(3)議会災害対応
(4)SNSの活用と効果
(5)その他特筆すべき取組み
伊藤真一議長、渡辺英子広報広聴委員長と共に、東村山市議会としての取組みの説明と質疑応答&意見交換にあたらせていただきました。
玉野市議会さんは、うちより約1年早く議会基本条例を施行し、議会報告会も毎年開催。その報告も議会HPから読むことができます。
ところ変われば…という悩みと共に、話してみれば「それ、同じ悩みですよ~」という点も多々あり。
うちの弱点を認識することもできるので、本当に大事な場をいただいていると思います。
質問にお答えするだけでなく、後半はそれぞれの私見や思いも挟みながら、自由に対話をさせていただきました。
議会として市民のためになることは、お互いにTTP(徹底的にパクる)して、頑張りましょうね!と別れました。
数ある議会の中から東村山市議会にお越しいただき、感謝です。
明日は町田市議会さん、明後日は多摩市議会さんへ向かわれるそうです。
両議会の皆さま、バトン渡します()/
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