2015年6月13日土曜日

会派について、ご質問にお答えします

<船橋市議のブログより>
 
Q.

 無知ですみません。船橋市議会で初めて会派の存在を知り色々調べ、政党と会派の違いはなんとなく分かりました。けれど会派が必要な理由がどうしても分からないというか納得行きません。どうして会派は必要なんでしょうか。三人以下だと発言権もないとか聞きましたし。

 
A

 今回のお答えは、船橋市議会に限ってお答えをさせていただきます。まず、会派が必要という決まりごとはありません。「会派」に関しては、実は定義づけがなされていなくて「口伝」で言い伝られていることを書かせていただきます。

 
 今回は、大変申し訳ございませんが記憶に頼ってお答えします。裏付けをとって正確にお答えすべきですが、概ねは大丈夫だと思います。

 
 私たちの会議運営のルールは「会議規則」です。これは「規則」となっていますが、これは地方自治法の定めで「規則」として定めるような条文があるからです。

 
第百二十条  普通地方公共団体の議会は、会議規則を設けなければならない。

 
です。従いましてどこの議会も会議規則が定められています。

 
 船橋版は、

 
船橋市議会会議規則(すみません、うまくリンクが貼れません)

http://www1.g-reiki.net/reiki599/reiki.html で検索ください。

 これには、標準会議規則というものがありまして、それを基礎に多くの自治体議会がローカライズをするという感じです

 
 念のため、

標準会議規則

 はこれです。

 
 で、これらのルール集にも「会派」は登場しません。

 
 簡単に言えば議会ごとのローカルルールの中に初めて出てくる言葉なのです。人口が10万人以上の市は100パーセント会派性を導入しています。510万人未満の市では270市中17市(6.3パーセント)が会派制を導入していません。5万人未満の市においては257市中62市(24.1パーセント)が会派制を導入していません。

 
 ということは定数が多いところはすべて会派制を導入しているということです。

 
 では何のためか?ですが、これまた口伝の世界ですから、私の記述が正しいと言い切れません。お許しください。

 
 先人達の議会運営の知恵です。これは国会でも院内会派を組んでいて、今は自民党や公明党は政党のままのようですね。民主党は衆議院では民主党・無所属クラブ、参議院では民主党・新緑風会ですね。最近話題になった、生活の党と山本太郎となかまたちが衆参両院にあって、社会民主党・市民連合が衆議院で、社会民主党・護憲連合が参議院ですね。参議院には無所属クラブなるかはもありますね。

 
 船橋市議会では、会派を定義づけてるかなあと思われるのが、「交渉権」のある会派の意味合いで、会派代表者会議に出席発言、議会運営委員会に出席発言、広報委員会に出席発言できることになっています。

 
 会派代表者会議は、どちらかというと市議会議員生活全般を協議したり、特に登庁時の待遇についてなどを話し合う場です。まあ、生活面の交渉事のための会議です。そして議会運営委員会議会は、(本会議)運営上の交渉事のための会議です。広報委員会は、広報公聴がらみの交渉事のための会議です。これらに出席、発言できるのが会派を称して3人以上で構成していることが条件です。従って3人以下が発言できないのではなく、3人未満の場合、発言できない会議が存在するということです。

 
 しかし、それは地方自治法第96条に定める議決事項に関する発言の制限はありません。自主規制で、会派の構成の有無にかかわらず、発言時間はどこも制限をしていると思います。船橋市の場合は、会派構成をしていると議員とそうでない議員とでは、発言時間に差があります。それらはさらに自主規制で会派で一人が原則などというものもありますので、あくまでも議会運営の効率化を目指しているものです。

 
 会派単位で、賛否を表明したり、会派単位で質問をしたりします。同じ会派で、同じ質問は効率的ではありませんから、分野ごとに会派内で分担したりします。船橋市議会では、会派で持ち時間を分け合っても良いというルールがあります。会派内であれば、質問をしない議員の持ち時間を会派内議員に使わせることができるというものです。

 
 このように、政治的主義主張が同じ議員がだいたい会派を組みますが、日本共産党や公明党は政党の党員イコールだと思います。それ以外の議員は≒の方だったり、イコールの方だったり、「?」の方だったりする感じです。わかりにくいですね。でもそういうのが現実です。

 
 同じ政党の議員でも諸事情(自民党系は選挙区地域割りなどをしないので、完全に選挙地盤が重なる人などがいます。)によって会派を違える場合が多いようです。これが、政令指定都市になると、中選挙区制で、自民党も公認候補が地域がバッティングしないように調整しますので、政党イコールとなっているところが多いようです。しかし、最近政令指定都市になったところは、まだ以前の選挙区体制があるがために会派を違えているところがあるようです。

 
 事程左様に、選挙区地盤の事情から始まって、様々な要因で会派を分けている事情もあるようです。また、私は自民党改革派と自民党守旧派に分かれるなと思っています。二元代表制を理解して、新しい保守政治のあり方を考える集団と、赤信号みんなで渡れば怖くないの護送船団方式旧態依然の自民党政治を引きずっている若年寄り、耳年寄りを含む集団とに分かれるような気がします。

 
まあ、会派とはその程度といえばその程度だと思います。保守系では。

 
Q

 得票数の違いはあれど市民の投票で選ばれた代表者である議員さんが、会派で三人以上いないと駄目とか、その人を選んだ市民の代表者としての発言権が認められないとかおかしい気がします。市議とは市民の代表者ではないのかと疑問に感じてどうもすっきりしません。

 
A

 前述したように発言は完全に保証されています。

 


















 
























































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