2015年6月27日土曜日

政務活動費的なもの

<合志市議のブログより>

合志市議会には政務活動費はない。

採決の時は反対にまわったが、議員報酬は上がったので、上がった分は、政務活動費のような使い方にして、それを何らかの形で公表しようと考えていた。

だが、これをいざやろうとすると、政務活動費のすべて領収書添付が難しいことに気づく。

たとえば、電車バスのプリペイドカードは、使い終わった後、カード自体が領収書替わりになっていたが、ICカードになると、チャージして領収書が出るのか。

JRの駅頭では出るのかもしれないが(未確認)、バス車内でチャージしたら何もない。

支払証明みたいな様式で、使った分の自己申告で使用目的を明らかにするしかない。

しかし、その手間を考えると、公共交通機関分は、よほど遠距離でないと報告するに値しないような気がしてくる。

つまり、手出しということだ。

この少額だから手出しという処理は、政務活動費に上げないということで、会計処理的には問題ないのだろうけれど、議員の政務活動に関する出費として計上しないのは、トータルな意味での公正さを欠くような気がする。

ことほどさように、こと政治にまつわる経費の見える化はむずかしい。

もちろんそのむずかしさは、その経費で何をやったか、それが成果として表れにくいからである。

わかりやすく、たとえば企業誘致を推進するために尽力したとしよう。

しかし、自分の土地や資金を提供したとかでなければ、議員個人でできることは限られていて、それが決め手となるようなことは、信義上なかなか公にできないのではないか。

政務活動というのは、ある意味大学で講義しながら、自分の研究を続ける学者に似ていると思う。

生活のための費用もいるし、研究もただではできない。

論文だけではなく、日頃の活動も重要である。

ただ、どこにもそんな研究は無駄だという人はいるだろう。

政治家も人のためになると評価を受けることは簡単ではない。


 

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