2017年1月19日木曜日

地方議会もペーパーレス

<所沢市民のブログより>

いつものように、毎日通う図書館で全国紙4紙と地方紙1紙を読んでいた。112日埼玉新聞朝刊の一面に、「地方議会もペーパーレス」の主見出しが白抜きで大きく出ていた。さらに、その袖見出しには、「全国60市区 川越、所沢、飯能が導入」とあった。これは、珍しく所沢市議会に関するグッドニュースが出たと思った。

そして、前文の説明を読むと、「議場の机から紙の書類が消え、代わりにタブレット端末などを活用する「ペーパーレス化」を、全国の約60の市議会や区議会が進めている。埼玉では川越、所沢、飯能市議会が導入。コスト削減や利便性向上が狙いで、審議中に必要な情報をすぐに端末で調べられるため、議論の活性化にもつながるという。国会では日本維新の会が、ペーパーレス化の推進法案を通常国会に提出する準備を進める。ただ国、地方ともベテラン議員には抵抗感があり、拡大には時間がかかりそうだ。」と記事が続き、ますます期待が強まった。

ところが、長文の記事を読むと、「飯能市議会は資源の削減などを目的に、2012年度から導入を開始した。全員協議会で使う資料のデータ化や、メール機能による議員への連絡手段などで活用。年間約10万枚の紙削減になっている。大雪時に議員側から地域の状況が映像で送られてくるなど、災害対策にも活用されているという。

導入初年度の経費はネットワーク構築費など約346万円。維持管理などに約140万円を要する。一方でコスト削減に加え、職員の事務負担の軽減など「目に見えない効果もある」(同議会事務局)という。」と飯能市議会の話。

続いて、「川越市議会は148月末に端末を導入。執行部から配布される資料などをデータ化し、閲覧できるようにしている。コストや紙の削減につながっているが、習熟度は議員によってまちまち。議会内に検討委員会を設け、「有効な活用手段を検討していきたい」(市議会事務局)としている。」と川越市議会の話だった。残念ながら、所沢市議会の導入状況については、一言も記事がなかった。

そこで、12月市議会の議会運営委員会に出たときに聞いた市議会ICT化推進の話を思い出した。この話は、確か3月市議会の議員提出議案第4号として、「議会情報の発信とICT技術の積極的活用を推進することを目的とした「所沢市議会ICT化推進基本計画」を、議会の総意として、誠実に実施するものとすることを決議した」ことから始まっている。それは、2016.5.11発行の「所沢議会だより」に掲載されている。

私が、たまたま出た議会運営委員会で聞いた話であるが、市議会事務局は予算化を要請したが、来年度予算計上はどうも困難らしい。市議会の議場でタブレットを自由に利用するためには、無線ランや電源設備などがいるが、今回はIT環境の整備がない状況だ。それでも、困難にめげず、ICT化の推進のため、議会運営委員会が選択可能な3種タブレットを推薦することになった。どうやら、年間84万円の政務調査費の中から、各議員が負担して、通信可能な3種類のタブレットを購入するようだ。

すでに、若い議員やITに詳しい議員はタブレットをもって利用している。だが、問題はITが苦手な議員だ。タブレットを利用するためには、しっかりと学習する必要がある。とりあえず、所沢市議会がICT化へ一歩踏み出した勇気を称えたい。そして、市民サービスの向上につながることを期待したい。
                               記:いしどう


http://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/43001376.html

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