2017年1月26日木曜日

常任委員会の視察考 ①

<松坂市議のブログより>


神奈川県相模原市議会にて(上から施策の説明をおこなう相模原市職員、説明を聴く松阪市議会建設水道委員会)
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松阪市議会の建設水道委員会の視察が、18、19、20の3日間、埼玉県戸田市、東京都府中市、神奈川県相模原市の1都2県にまたがる3つの自治体を対象に実施され、わたしも参加をしてきました。

わたしは、常任委員会の視察に、平成18年度から不参加(18、19、20、21、22、23、24、25、26の9か年度)としてきましたが、27年度から参加することとし、今回もそれに続いての参加となりました。

不参加としてきた理由は、視察が必要かどうかよりも、議員全員が視察に参加するための予算があることから「視察ありき」で視察が実施されていることに対して抵抗の意思を示すものでした。

平成15年に議員にならせていただいて、最初の3か年は参加してみた中から、議員一人あたり10万円の予算が確保され、4つの委員会すべてで視察が実施されるため、当時の30人全員が参加して年間の総額が300万円にも上る経費に対して、見て得られる成果とを比較して実施の意義を問うため、「十分に視察の必要性の検討がなされないまま『視察ありき』『予算ありき』での実施は見送り、「予算の凍結」を求める意見書を平成21年9月には議長、副議長、議会運営委員会、各常任委員会に提出したこともあります。

その意見書については4つの常任委員会も委員長、副委員長で協議がなされ、一定の改善が図られたところがありました。
それは、従来、8月に新しい常任委員会の構成メンバーが決まるとただちに行先が決められているなど、視察の必要性の議論などないまま視察が実施さtれていたことは明らかだったのに対し、何度か委員会ごとに視察の内容について協議され、テーマを決め勉強会が開催されたうえで視察の実施に移されたり、委員会によっては委員長主導で委員会の重要課題にふさわしい視察テーマが選定されるなどした点です。
その点、変化はありました。

しかし、私はその後も5年参加を見送りました。
確かに、以前よりはテーマ選びが真剣になったことはわかりましたが、別にいかなくてもネットで得られる程度の内容であったり、行ったほうがよい内容であるにせよ議員全員が行く必要はなく、各委員会につき2人程度代表を送り出しておけば済む内容であるとも考えられたからです。

しかし、当然のことながら、参加しないと視察の内容の良しあしはわかりません。
それともう一点は、常任委員会の視察は政務活動費を使った任意の視察とは異なり、公務にあたります。
だれからも指摘は受けませんでしたが、不参加は、公務を拒否していることにも等しいという問題もあります。
そんな事情もあって、今回の残る任期の2年間、視察を視察する意味も込めて、昨年と今年、参加してきました。                           (つづく)
http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52270174.html

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