2014年10月29日水曜日

京都市議、市民に直接説明 全会派で初の議会報告会


<京都新聞より>

初めて試行的に開かれた京都市議会の議会報告会(京都市下京区・メルパルク京都)

 京都市議会は28日、下京区のメルパルク京都で、「議会報告会」を試行的に開催した。市民に向け、市議会の役割や議会改革の現状について、全会派の市議が直接説明する初めての取り組みで、自治会役員や市政協力員らを中心に約190人が集まった。

 報告会では、市会改革推進委員会の寺田一博委員長が、常任委員会や特別委員会をインターネットで中継していることや、委員会室での直接傍聴を一部で実施していることなど、開かれた議会を目指した取り組みを強化していることをアピール。

 また、災害などに即応できるよう会期を1年間とする「通年議会」を導入し、市議会の目指す方向性を「京都の自治の伝統を生かし地方自治の実現に取り組む」と定めた「市会基本条例」を全会一致で定めたことなどを説明した。

 続いて、会派勢力に応じた時間配分で各会派を代表する市議らが登壇し、「議会の取り組みが市民に伝わっているか危惧している」「ネット中継などを通じ皆さんにも議会に参加してほしい」「政務活動費ではいささかも疑念を生じさせないようにしたい」など、議会活動に関して、それぞれの思いを訴えた。

 議会報告会の開催は、政令市の議会では新潟市、名古屋市、堺市、北九州市に次いで5番目。

 報告会に参加した伏見区の浅井俊弘さん(70)は「市会としてやりたいことは分かった。今後は、市会に関心のない人にもっと来てもらう方法を考えてほしい。政策テーマを絞って住民から意見や要望を聞く会も開いてほしい」と話した。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿