2014年10月19日日曜日

親子傍聴席がある議場 参考例が多い町田市議会


 
<武蔵野市議のブログより>
 

 子どもが騒いでも大丈夫なように専用の傍聴室を設けている。新しくなった町田市議会の議場などを拝見させていただいたが、他の議会でも参考になる事例が数多くあった。その一例がこの「親子傍聴室」だった。
 

■親子傍聴席
 

  町田市議会は、市役所(地下1階、地上10階)の移転・新築とともに新しくなっている。 その設計の中でも「親子傍聴席」があることには驚かされた。他の議会でも参考になる例だ。

  議場の議長席から見て左奥、傍聴席の下にある部屋で、ガラス越しに議場を見ることができる。さらに、子どもが騒いでも音が外に漏れないようになっており、ベビーベットも用意されていた。

  多くの人が傍聴できるようにするのは議会の責務とも言えるが、子ども連れへの配慮はされていないことが多い。小学生以下は傍聴席に入れないと規定する議会があるほどだ(武蔵野市議会にはない)。子どもが泣いたりぐずったりすると議論し難くなることや連れてきた保護者も困ることを考えると、このような専用室を作るのはいいアイデアだろう。
 

■ネット中継
 

  町田市議会では、インターネット中継は本会議ではなく、委員会でも行なわれていることだ。それも、休憩中でも画像を流すことを止めない(休憩となっても放送はされている。傍聴者が見ている議場が見れるとの意味)ことや、オンデマンド映像がその日の夜には見れるようになっていることは武蔵野市議会では出来ていないことなので、同じように出来ないのか考えてみたい。
 

■委員会室の形状と調査法制係がある事務局
 

  委員会室の形状は、武蔵野市議会とは異なり四角形の会議室方式となっていることも興味深い。このような形状はスペースをとるが、議員と執行部(説明員)の互いの顔を見ながら議論できることになるそうだ。

  武蔵野市議会の委員会室は教室のような長方形で議員と執行部側が向かい合うようになり、教室のように執行部側が奥まで並ぶ形状となっている。そのため、質問や答弁のさいには立たなくては顔が見えない状況だ。形状で議論の中身が大きく変わるとは思えないが、細かな配慮がじんわりと議論内容に影響するかも知れないと思う。

 
 議場ではないが議会事務局のレイアウトも参考になる。議長の判断で、執務スペースをかなり広めに取ったのだそうだ。働く場の環境をよくすることも仕事の効率や質を高めることにつながるもの。新築だからできたとも言えるが、参考になる。

  スペースだけではなく、調査法制係があるのも特徴だ。市議会では、議事係、庶務係りの2係りとなる例が多い。調査や条例作成を重視する議会となれば必要になると組織だろう。公務員が減る時代にあった議会事務局の職員を増やしていることも考えると、議会本来の活動を支援する体制はかなり整っている。

 
■議案のカルテ

 
 実際に議会活動については、見ただけでは見るだけでは分からないのだが、議案のカルテ(議案の審査状況)を公表していることは参考になる。

  すべての議案ではないが、いつ委員会に付託され、審議がいつ行なわれ結果はどうだっただけではなく、どのような審議があったのかの概要が書かれているものだ。

  審議内容を知るには議事録を読めば良いとの考えもあるが、長文になるものを読むのではハードルが高い。ある程度まとめて示すことほうが市民にとっても分かりやすいと思う。

  また、議会報告会でどのような審議をしているのか、概要を知らせて欲しいとの意見を聞くことがあるが、このようなことを普段から行なうことでも対応ができるのではと思えた。

 
他にも、どの議員が議案に賛成した、反対したかが分かる電子採決システムの導入傍聴席から見やすいように議場と傍聴席に間がガラスの柵となっていること。市役所入り口から議場のある三階までエスカレーターが伸びており、エスカレーターを降りるとすぐに傍聴席に向かえる設計などいろいろと参考になることが多かった。


  町田市議会は、議会改革度調査で都内でもっとも高いランキングの議会(日経グローカル調査=17位/早大マニ研調査=11位)だ。新しくなった議場に目が行きがちだが、中身でも参考になることが多かった。武蔵野市議会でも参考にしたい。

 
※町田市議会は、早大マニ研×日経グローカル×月刊ガバナンス 協力 LM多摩勉強会「求められている議会・議員を探る」に参加されることが決まっため、主催者として勉強会の説明にうかがったさい、見させていただいたもの。応対してくださった上野議長や事務局の皆さんにこの場で感謝をさせていただきます。勉強会にもご注目ください。


 

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